ザ・ビートルズ楽曲データベース

The Beatles Recording History

ブライアンが死に、4人は自らの会社「アップル」を設立する事を決める。

インドでの修行から始まったこの年、最終的に2枚組アルバムとなるほどの曲をレコーディングするが、その中身はもはや共同作業ではなくなっていた。

音楽作りはプロでも経営はシロウトだった4人の元にうさんくさい連中が出入りし始めて、設立した瞬間からあやしい空気が立ちこめていた。

リンゴは8月に一旦グループを脱退してしまい、グループ内でもいざこざが多くなっていったそんな1968年。

1968

Date 曲名 備考
1/12 この日、ジョージは映画「Wonderwall」のサウンドトラック制作の為にインド・ボンベイ(現在はムンバイ)にあるEMIレコーディングスタジオにいた。
現地のミュージシャンを使ってこの曲のバックトラックが録音されている。
2/3 第3テイクまで録音して、その第3テイクにオーバーダブ。
2/4 何度も試行錯誤、そしてスタジオ前にいたシロウトのファンのねえちゃんを引っ張り込んでコーラスに参加させたりと忙しい日。
2/6

ムンバイで録音したテープを4トラックレコーダーに移し替えた後、ジョージのヴォーカルをオーバーダブ。

レディ・マドンナ」はブラスセクションのオーバーダブ。
2/8

ジ・インナー・ライト」にジョンとポールのコーラスをオーバーダブ。

その後は「アクロス・ザ・ユニバース」に費やされる。
しかしジョンは納得できず、この曲をシングル候補から外す事を決意。

2/11 レディ・マドンナ」のプロモーションビデオの撮影中にも関わらず、「ヘイ・ブルドッグ」を録音しだす4人。この日の内にこの曲は完成している。
なので「レディ・マドンナ」のPV映像はすべて「ヘイ・ブルドッグ」を録音している風景なのである。
2/15   ※ジョン、ジョージがインドに瞑想修行に出発。
2/19   ※ポール、リンゴがインドに瞑想修行に出発。
3/15 17thシングル「レディ・マドンナ / ジ・インナー・ライト」発売。
5/?   本レコーディングに先駆けてジョージの自宅にて4人が集まり、デモテープを作成している。きっちり4トラックで録音されている上に27曲もの曲が収録された。
これは「イーシャー・デモ」としてブートレッグなどで出回っている。
5/14   ※自身の会社、アップルの設立を発表する。
5/16   ジョン、妻シンシアが旅行中にヨーコ・オノを自宅に招待。
この夜「トゥー・バージンズ」が録音された。
5/30

※ザ・ビートルズ(ホワイト・アルバム)のセッション開始。
※ヨーコ・オノが録音現場に初登場。

第18テイクまで録音。この時点では10分近い長さだった。

5/31 第18テイクにボーカルとベースをオーバーダブ。
6/4 ジョンはスタジオに寝転がってボーカルを録音する試みを行う。
6/5 ※リンゴ作の曲が録音現場に初登場。

バックトラック制作に費やす。

6/6

※アニメ映画「イエロー・サブマリン」公開。

ドント・パス・ミー・バイ」にリンゴのヴォーカルを録音。
ジョンとヨーコによりサウンドエフェクト(テープループ)とアビイ・ロードのライブラリを組み合わせての「レボリューション9」制作を開始。

6/7   ※ジョージとリンゴ、アメリカに飛ぶ(18日まで)。
6/10 ジョンによる作業続行。
6/11 第3スタジオでジョンが「レボリューション9」を仕上げている間に、第2スタジオでポールが「ブラックバード」の録音。
6/20

※今度はポールがアメリカに飛ぶ(25日まで)。

ジョージがエフェクト作りに参加。

6/21 ポール、リンゴ不在のセッション。
ブラス・セクションをオーバーダブした後、「9」にもオーバーダブを加える。
6/25 両方ともリミックス作業。ポールはこのセッション中に帰ってきた。
ジョージは別のスタジオでジャッキー・ロマックスの「サワー・ミルク・シー」をプロデュースしていたため不在。
6/26 リハーサルテイクを録音。
6/27 第6テイクまで録音し、リダクションで出来た第8テイクにオーバーダブ。
6/28 ジョンのギターとリンゴのヴォーカルのみのリハーサルに近い初期テイク。
7/1 ベースをオーバーダブ。
その後リダクションしてジョンのヴォーカルを録音した。
7/2 6/28のテイクにバッキングコーラスを追加。
これをジョージ・マーティンがスコアを書くために持ち帰った。
7/3 第7テイクまで録音。
7/4 前日の第4テイクにポールのヴォーカルと、ジョンとジョージのコーラスをオーバーダブ。リダクションして第5テイクを作成。
7/5 第5テイクに外部ミュージシャンによるサックス3本を録音。
7/8 今までのテイクを破棄してリメイク開始。
第1~12テイクまで録音して第12テイクをリダクション。
それによって出来た第13テイクにパーカッションなどをオーバーダブ。
7/9 再リメイクを試みるもポールはこれを断念。
結局、前日の第13テイクにオーバーダブを重ねることにした。
なお「レボリューション」のリハーサルも行われている。
7/10 第10テイクまで録音し、リダクションして第11~13テイクを作成。そして第13テイクにジョンのボーカルを録音。さらにリダクションして第14、15テイクを作成する。
7/11 この2曲にオーバーダブとリダクションを繰り返しまくる。
ちなみにこの日、エレクトリック・ピアノを弾いたのはニッキー・ホプキンスである。
7/12 外部ミュージシャンによるフィドルをオーバーダブ。
7/15 ポール、「オブ・ラ・ディ、オブ・ラ・ダ」のヴォーカルを録音しなおす。 (この時にアドバイスをくれたマーティン卿に暴言を吐く)

クライ・ベイビー・クライ」はテイクを30ほど重ねて録音されたが、後に消去される。
7/16

※ジェフ・エメリック、険悪な空気に耐えきれず退席。

前日のテイクとは別に新たに録音を開始。
第12テイクまで作成。

7/18 クライ・ベイビー・クライ」はこの日完成。
ヘルター・スケルター」は3テイク録音されたがどれもテンポが非常に遅く、また演奏時間もかなり長い物だった。
7/19 この日のテイクは後に破棄される。
7/22 グッド・ナイト」の為のオーケストラセッション。
ドント・パス・ミー・バイ」のピアノイントロもこの日録音。
7/23 ジョンのヴォーカルを録音。
7/24 リメイク開始。
7/25 ようやくジョージの曲が取り上げられる。
しかしこの日はジョージ一人による作業。
7/29 第6テイクまで録音。リハーサルテイク。
7/30 第23テイクまで録音。リハーサルテイク。
7/31

※はじめての8トラックレコーディング。

8トラック機材がある、という事でこの日はトライデント・スタジオでの録音。
リメイクとして第4テイクまで作成。

8/1 前日のテイクにポールのボーカルとベース、そして3人によるコーラスを録音。
その後はオーケストラを録音する。
8/2 トライデント・スタジオにてステレオリミックス。
8/6 トライデント・スタジオにてモノラル・リミックス。
(なぜか前日のステレオリミックスから作られている)
8/7

アビイ・ロードに帰り、まず最初にジョージ作の「Not Guilty」に取りかかる。この曲は結局収録曲から漏れてしまい、後に「アンソロジー3」にて発表された。

ヘイ・ジュード」の録音テープをアビイ・ロードのレコーダーにコピーする。

8/8 スタジオの機材が違うためか音質が最悪となる事件発生。
なんとかイコライジングで事なきを得る。
Not Guiltyはこの日も録音が続けられている。
8/9 「Not Guilty」のセッションが終わった午後10時。
ポールはみんなが帰った後も一人残って「マザー・ネイチャーズ・サン」を録音する。
8/12
  • Not Guilty
この日に一応完成するも、この曲はこのまま放置されリミックスされる事もなかった。
8/13 セクシー・セディー」は再リメイク開始。
8/14 「What's The New Mary Jane」もこのセッションでの未発表曲。後に「アンソロジー3」に収録されている。
ジョンとジョージ、そしてヨーコによる作品である。
8/15  
8/16 7/25のテイクとは別にリメイクを開始。
8/17   ※ジョージ、急に思い立ってギリシャへ(21日まで)。
8/20 ジョージ不在のセッション。
ジョンとリンゴは「ヤー・ブルース」「レボリューション9」を仕上げにかかり、その間ポールは他のスタジオで「マザー・ネイチャーズ・サン」の仕上げ、そして「ワイルド・ハニー・パイ」を完成させる。
8/21 この曲はこの日に完成。
8/22

※リンゴ、(非公式に)脱退する。

しかし、なぜかセッションは続行されポールがドラムを叩いた。
なぜか今頃「ベイビー・ユーアー・ア・リッチ・マン」がコピーされてジョージ・マーティンが持ち帰る(理由不明)

8/23 リンゴ不在のままセッションは続く。
8/28 リンゴ不在のまま、この曲は再びトライデント・スタジオで録音されている。
8/29 引き続きトライデントでのセッション
8/30 18thシングル「ヘイ・ジュード / レボリューション」発売
自身のレーベル「アップル」からの初めてのリリース。
9/3

※アビイ・ロードに8トラックマシンがやってきた。

まずはこの曲の4トラックテープを8トラックに移し替える所から始まる。

9/4  

※リンゴ、ビートルズに戻ってくる。

「ヘイ・ジュード」と「レボリューション」のクリップ撮影の日にリンゴは戻ってきたのだった。

9/5 移し替えた物にオーバーダブを重ねていたが、ジョージは納得がいかず再リメイクを開始する。
9/6

※エリック・クラプトンがやってきた。

前日の再リメイクにギターソロをオーバーダブする。

9/9 7/18のバージョンは破棄されてリメイク開始。
9/10 前日のリメイクにオーバーダブ。
9/11 全部で33テイク録音。
9/12 前日のテイクにジョンのVoとタンバリンを追加。
9/13 さらにドラムとピアノをオーバーダブ。
9/16 ジョージ不在のセッション。
「グラス・オニオン」にリコーダーを追加。
9/17 ポールのスキャット、そしてギターをオーバーダブ。
9/18 セッションを途中で切り上げ、ロック映画の名作「The Girl Can't Help it」をポールの家でみんなで鑑賞。(イギリスではこれが初放映だった)その後、スタジオに戻ってこの曲を仕上げる。
9/19 ハープシコードを他のスタジオからパクって来ようとして怒られる。この日「サムシング」をクリス・トーマスに聞かせている。
9/20 前日のテイクにオーバーダブ。
ジョンの作った豚の鳴き声のループもこの日に録音。
9/23 難解な曲のために45テイクを重ねている。
9/24 さらに25テイクを重ね、前日のテイクの良い所とつなぎ合わせる。
9/25 つなぎ合わせて作ったベストテイクにボーカル、コーラスをオーバーダブ。
9/26 ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」「What's The New Mary Jane」のモノ・リミックス。そして「グラス・オニオン」にはジョンによりサウンド・エフェクトがエンディングに加えられた。(後にこれは破棄されるが「アンソロジー3」に収録された)
10/1 気分を変えてトライデントスタジオでの録音。
10/2 前日のテイクにギターとヴォーカルをオーバーダブ。
10/3 引き続きトライデントスタジオでのセッション。
しかしジョンは不参加。
この日はベーシックトラックのみを録音。
10/4 引き続きトライデントスタジオでのセッション。
おそらくポール一人での録音と思われるが真相はいかに。
この日のうちにブラスなどもオーバーダブしている。
10/5 サボイ・トラッフル」にはボーカル、「マーサ・マイ・ディア」にはベースとギターをオーバーダブ。
10/7 アビイ・ロード・スタジオに戻り、この日はこの曲に費やされる。
しかしジョンはこのセッションには不参加。
10/8

※ヨーコ・オノ、リードヴォーカル(一部)を担当する。

ロング・ロング・ロング」にポールのベースと、ジョージのギターとボーカルをオーバーダブ。
その後はこのジョンの2曲に費やされた。

10/9 「ロング・ロング・ロング」にポールのコーラス等をオーバーダブ。
他の曲のリミックス作業中に別のスタジオでポールが「ホワイ・ドント・ウィー・ドゥー・イット・イン・ザ・ロード」の録音を開始した。
10/10 ピッギーズ」「グラス・オニオン」にストリングスをオーバーダブ。
その間にポールがリンゴを連れて別スタジオに入り「ホワイ・ドント・ウィー・ドゥー・イット・イン・ザ・ロード」にオーバーダブ。
10/11 ブラス・セクションをオーバーダブ。
その後は今までの録音曲のミキシング作業。
10/12   今までの録音曲のミキシング作業。
10/13 このアルバム・セッション、最後の録音曲。
ジョン一人で手早く仕上げて、この日の内にリミックスも終える。
10/14

※リンゴ、後の作業を委ね家族旅行に出発。

サボイ・トラッフル」にギター、オルガンなどの楽器をオーバーダブ。あとはオニのリミックス作業。

10/15   オニのリミックス作業。
10/16   オニのリミックス作業。
10/17   オニのリミックス作業。最終的な曲順決定。
10/18   ちょっとした修正作業。
10/29 アニメ映画のサウンドトラックアルバム「イエロー・サブマリン」のためのリミックス作業。
11/22 9thアルバム「ザ・ビートルズ(通称”ホワイト・アルバム")発売。

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ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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