ザ・ビートルズ楽曲データベース

I'm Down

邦題
アイム・ダウン
作者
Lennon-McCartney(ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / ジョン、ポール、ジョージ
使用楽器
  • Rickenbacker 325 (John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gretch Country Gentleman (George)
  • Ludwig(Ringo)
  • Vox Organ (John)
  • Bongo (Ringo)

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Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での10枚目のオリジナルシングルである「ヘルプ!」のカップリング曲。
このシングルは英国では1965年7月23日に発売された。
作者のポールがリード・ヴォーカルを取り、ジョン、ポール、ジョージの3人がオーバーダブを駆使して重厚なコーラスを付けている。

各オリジナルアルバムには未収録のために、現在では編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。

この曲が録音されたのは1965年6月14日。アビイ・ロード第2スタジオ。
5枚目のアルバム「ヘルプ! 」のセッション中の事である。

この日ビートルズはまず「夢の人」をレコーディングしてから、この曲のレコーディングに挑んだ。

まずリズムトラックを7テイク録音し、第7テイクにコーラス、ヴォーカル、ギター、パーカッションをオーバーダブしてこの曲を仕上げている。

なお、この曲の後に録音されたのは、あの「イエスタデイ」である。
ポールの喉の強さには呆れるばかりである。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Anthology 2」に第1テイクが収録されている。
    ポールは第1テイクから気合いを入れて歌っている事がこのテイクを聞いてもわかるw
    ジョンはオルガンを弾き、ジョージはたどたどしく曲を探るようにギターを弾いている。
    曲が終わってから「Plastic Soul man,Plastic Soul」とポールがつぶやいているが、これが次のアルバム「ラバー・ソウル」のアルバム名のきっかけになった。
    これは「まがい物のソウル」というポールのジョークで、アメリカの黒人音楽に近づこうと努力するイギリスの白人(つまり自分たちを含めたブリティッシュロック勢)を皮肉ったもの。
    しかし、それこそがブリティッシュ・ロックの創世記の魅力だと思うんだがどうだろう。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. ポールは「『ロング・トール・サリー』の様な曲を作ろうと思って書いたんだ」と発言している。
    実際、コンサートツアーでは「ロング・トール・サリー」に代わり、この曲が演奏されるようになった。
    それ以来、この曲がほとんどのコンサートのラストナンバーとして歌われている。
    ちなみに日本公演のラストナンバーでも歌われている。
  2. ジョンはこの曲でオルガンを演奏しているが、実際のライブでも演奏する事があった。
    アンソロジー映像版ではシェア・スタジアム公演でジョンがオルガンを弾く姿を見ることができる。
    しかしレコーディング時と同様、真面目には弾いておらず肘でグイグイとオルガンをプレイしていた。
  3. ミュンヘンでのライブでポールは歌い出しの歌詞をど忘れしてしまい、ジョンが笑顔で「"You telling lies thinking I can't see"だろ?」と教えてあげたにも関わらず、2番から歌い出してしまい、実際の2番の所に来たら「モゴモゴ・・・」となってしまった。リンゴは思わず爆笑してしまっている。
    ジョンは間奏でのブレイクをど忘れしてしまって、「あ、やべ!」と手を後ろに回してごまかすなど、このライブテイクはとっても微笑ましくてお気に入りであるw
  4. エアロスミス、エイドリアン・ブリューなどにカバーされている。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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