ザ・ビートルズ楽曲データベース

Kansas City-Hey, Hey, Hey, Hey

邦題
カンサス・シティ~ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ
作者
Jerry Leiber and Mike Stoller / Richard Penniman(ジェリー・リーバー&マイク・ストーラー/リトル・リチャード)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / ジョン、ジョージ
使用楽器
  • Rickenbacker 325(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gretch Tennessean (George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Piano (George Martin)
  • Clap

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での4枚目にあたるオリジナルアルバム「ビートルズ・フォー・セール」の7曲目に収録された、ロックンロールナンバーである。
ビートルズは「年にアルバム2枚」の契約をこなすために、前作「ハード・デイズ・ナイト」の発売一ヶ月後から、このアルバムのセッションに取りかかっている。
ポールがリードをとり、ジョンとジョージがコーラスでサポートしている。

この曲は元々リトル・ウィリー・リトルフィールドの楽曲「K.C.ラヴィング」を、ウィルバート・ハリスンが「カンサス・シティ」としヒットさせた楽曲で、その後リトル・リチャードがこの曲に自作曲の「ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」とメドレー形式にて録音して発表。
ビートルズはこのリトル・リチャードバージョンをカバー、デビュー前のハンブルグ時代から演奏していた。

この曲は1964年10月18日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音された。
ビートルズはこの日だけで7曲(シングル、「アイ・フィール・ファイン」を含む)を録音している。

ジョージ・マーティンがピアノで加わって、同時に演奏して2テイク録音。
第1テイクの方がはるかに出来が良かったために、こちらを採用した。
ハンドクラップはオーバーダブによるもの。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. モノラル盤はステレオ盤と比べて、多少フェイドアウトが早い。
  2. The Beatles Anthology 1」に1964年10月18日のテイク2が収録されている。
    このテイクではピアノが聞こえない。。もしかしてテイク1も後からオーバーダブしたのか?
    それともピアノなしでもやってみたんだろうか・・・
  3. The Beatles Live at BBC」にBBCセッションでの演奏が収められている。
    ジョージがイントロのギターを思いっきりトチっているw

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲は後の「ゲット・バック・セッション」でも演奏されて、映画「レット・イット・ビー」にも演奏シーンが収録されているが、やはりというかだらけた演奏である。
    こちらはどちらかというと原曲「K.C. Loving」に近い形で歌われており、そのまま「Lawdy Miss Clawdy」にメドレー形式でつながっていく。ラストのポールのピアノがなんかイヤな感じなので必見w

Youtube

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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