ザ・ビートルズ楽曲データベース

Yellow Submarine

邦題
イエロー・サブマリン
作者
Lennon/McCartney(ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
リンゴ / ジョン、ポール、ジョージ
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Rickenbacker 4001 (Paul)
  • Tambourine(George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Brass
  • Flute

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での7枚目にあたるオリジナルアルバム「リボルバー 」の6曲目に収録されたナンバー。ポールの作った曲(作詞でドノヴァンが手伝った)をリンゴが歌い、全員でコーラスを付けている。

英国での13枚目のオリジナルシングルとしてもリリースされ、イギリスチャート1位を獲得した。
カップリングは両A面扱い(本国のみ)の「エリナー・リグビー」。
なお、リンゴのヴォーカル曲がシングルになるのは英国では最初で、そしてこれが最後となった。

後にビートルズを題材にしたアニメ映画「イエロー・サブマリン」の主題歌に起用され、サウンドトラックアルバム「イエロー・サブマリン」に再収録された。
1999年にはビートルズ初のリミックス・アルバム「イエロー・サブマリン~ソングトラック~」が発売されたが、そこにもリミックスバージョンが収録されている。

前アルバム「ラバー・ソウル」のレコーディング・セッションから半年の充電期間を経て開始されたこのアルバムのセッションは、さまざまな実験が盛り込まれて進行した。そのおかげなのか、このアルバムの収録曲がライブで演奏されることはなかった。もはやビートルズの録音物は当時の機材、そして4人という人数で再現は難しくなっていたのだ。

この曲はまず1966年5月26日、アビイ・ロード第3スタジオにて録音が開始された。
この日はジョージ・マーティンは食中毒で欠席。代わりに彼の奥さんが来ていたとかw
全部で4テイク録音して、ベストテイクの第4テイクにヴォーカルとコーラスを録音。
そしてサウンド・エフェクトのオーバーダブに備えて、トラックを一つにまとめた。これが第5テイクになる。
ちなみにこの時点ではイントロとエンディングがちゃんと存在していた。

1966年6月1日にアビイ・ロード第2スタジオにてサウンド・エフェクトの作成、そしてオーバーダブセッションが行われた。
スタジオスタッフ総出で物置からガラクタを引っ張り出して、様々な音が録音され、またビートルズのメンバーも友人をたくさん呼んで来ていた。(ミック・ジャガー、マリアンヌ・フェイスフル、パティ・ハリスン(当時のジョージ嫁、後のいとしのレイラ)など)

ジョンの奇妙な叫び声はエコールームの中で叫んだものらしい。
また、イントロにリンゴの語りを含めた導入部分を作成(最も時間がかかった)したが、リリース時には根こそぎカットされてしまった。

サビ部分の合唱はそこにいたゲスト全員で録音されている。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. ステレオとモノラルでは以下の違いがある。
    • イントロのアコースティックギターの入る場所が違う。モノラルでは最初の「in the」の一発目にギターが入っているが、ステレオでは「town」からギターが入ってくる。
    • ジョンの歌詞に対する掛け合いがモノラルでは一回早く入ってくる。
  2. アンソロジープロジェクトの第二弾シングル「リアル・ラヴ」のカップリングとして、冒頭の語り部分を含めたこの曲が収録されている。これは各アンソロジーアルバムには未収録である。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. 日本ではカバー作品として怪作「イエロー・サブマリン音頭」が存在する。
    これは金沢明子の16枚目のシングルで、プロデュースはやはりというか大瀧詠一御大(笑)
    コーラスには伊藤銀次、杉真理、佐野元春とナイアガラ勢揃いで、あの松武秀樹(4人目のYMOと言われたマニピュレーター)も参加している。
    ビートルズの楽曲は著作権の関係で歌詞の変更が認められなかったのだが、この曲を聴いた(!)ポールは歌詞変更をしても良いと認めてしまったのである!!!
    ちなみに金沢明子の次のシングルは「タケちゃんマン音頭」だったので、こっから何かを間違えてしまったのかも知れない。。。

    ちなみに管理人はビートルズより先に「イエローサブマリン音頭」を聞いてしまったクチです。

Youtube

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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