ザ・ビートルズ楽曲データベース

Twist and Shout

邦題
ツイスト・アンド・シャウト
作者
Bert Russel Berns / Phil Medley (バート・ラッセル・バーンズ / フィル・メドレー)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / ジョージ、ポール
使用楽器
  • Rickenbacker 325(John)
  • Hofner Bass (Paul)
  • Gretch Duo Jet(George)
  • Premier (Ringo)

Recording Data ~レコーディング・データ

デビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー 」の14曲目に収録されているナンバー。
元々は黒人R&Bグループのアイズレー・ブラザーズが1962年にヒットさせたナンバーであったが、オリジナルリリースはトップ・ノーツというグループがリリースしたのが最初であり、またその時のプロデューサーは後年、ビートルズに絡むことになるあのフィル・スペクターであった。

「プリーズ・プリーズ・ミー」のレコーディングセッションにあたる1963年2月11日(日曜日)、アビイ・ロード第2スタジオにて最終曲として録音されている。

セッションの最終曲としてこの曲が選ばれた理由は、「アルバムにあと1曲足らない」という単純な理由だった。
午後10時になってスタジオを閉めなければならなくなり(この頃はまだビートルズも昼型だったw)、休憩時間中にどの曲にするか話し合ったそうだが、その際にこの曲が選ばれたそうである。

12時間以上のセッションを続けてきた事や、ジョンの風邪などのコンディションの中
ジョンはのど飴をなめて、ミルクでうがい(これは今ではダメという認識だと思う)をして上半身ハダカで挑んだ。

その1テイク目が現在我々が聴いているテイクである。

実際は2テイク録音したと記録にはあるが、その時はもうジョンの声が出なかったそうだ。
ヘッドホンでよく聴くと、ひっくり返りそうな声をジョンが無理矢理にねじ伏せてるのがよくわかる。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. 1963年11月4日にビートルズがイギリス王室主催の音楽会で演奏した際のライブテイクが「The Beatles Anthology 1」に収められている。

    この曲の演奏前にジョンがMCで「Will the people in the cheaper seats, clap your hands, and, the rest of you, If you’ll just rattle your jewelries?(安い席の人は拍手を、高い席の人は宝石をジャラジャラ鳴らしてください)」と発言したのは有名な出来事で、客席もバカ受けであった。(当時のイギリスの世相を強烈に皮肉ったジョーク)
    この様なユーモアセンスもビートルズの魅力の一つであったのだ。

  2. 2016年9月9日発売の「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 」(アナログのみで発売されていた公式ライブ盤「ザ・ビートルズ・スーパー・ライブ!」のCD化)にはこの曲の短縮バージョン(間奏から始めるバージョン)が収められている。1964、1965年のツアー時はこの曲がオープニングに採用されて、この曲がビートルズの代表曲としての印象を植え付けるのに役立った。

An anecdote ~ こぼれ話

特になし

Youtube

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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