ビートルズの英国での8枚目にあたるオリジナルアルバム「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」の3曲目に収録されたナンバー。作者のジョンがリード・ヴォーカルをとり、ポールとジョージがコーラスをつけている。
後年のアニメ映画「イエロー・サブマリン」にも使用され、1999年にはビートルズ初のリミックス・アルバム「イエロー・サブマリン~ソングトラック~」が発売されたが、そこにもリミックスバージョンが収録されている。
1966年、ビートルズには様々な変化があった。
前アルバム「リボルバー 」のレコーディング・セッション終了後、ツアーに出たビートルズは1966年8月29日のサンフランシスコ・キャンドルスティック・パークのステージを最後に一切のコンサート活動を停止する。
行く先々でのビートルマニアの熱狂、楽曲の再現の難しさ、そしてあちこちでのトラブルにメンバーは疲れ切っていた。この無意味とも思えるコンサート活動を停止すれば、レコーディングに専念できると考えたのだ。
デビュー以来、守り続けてきた「1年に2枚」のアルバム制作もこの年は初めて守られなかった。
その代わりに、クリスマスシーズン用に初のベストアルバム「オールディーズ」を発売。(未CD化)
11月24日からシングル「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」の録音を皮切りに、「もうステージはやらない」と宣言したビートルズは「架空のバンドがショーをする」というコンセプトアルバムの制作を開始したのである。
この曲は1967年2月28日、アビイ・ロード第2スタジオにてまずリハーサルが開始された。
この頃になるとスタジオをいくら使用しても、たとえそれが夜中になろうとEMIは文句を言わなかったそうである。
スタジオではこの日、結局リハーサルのみに費やされ、録音テープが回ることはなかった。
ただしコントロール・ルームのエンジニアもそれに付き合わなければならず、かなりきつかったそうだ。
翌日の1967年3月1日。
最初の7テイクは、ピアノ、アコースティック・ギター、ハモンド・オルガン、ドラム、そしてマラカスの編成でリズム・トラックを仕上げる事に専念。
(編成として、ピアノ:マーティン卿、アコギ:ジョン、オルガン:ポール、ドラム:リンゴ、マラカス:ジョージかも?)
イントロのハープシコードに聞こえる音は、ポールが弾くハモンド・オルガンの音で「特殊なオルガン・ストップ」を使って録音されたそうである。
この時にジョンはガイド・ヴォーカルを録音している。リズム・トラックは第6テイクがベストとなる。
そして第7テイクではタンブーラ(これはジョージだろう)が導入されて、これをピンポンで1トラックにまとめる。
1967年3月2日。
この日にジョンのボーカルとポールのコーラスが2回録音されたが、2回とも微妙にテープ速度を変えて録音。
(位相の干渉を利用したフェイズ効果を出すためか?)
そして最後にジョージのリード・ギターとポールのベースが録音されて完成に至る。
このアルバムの曲にしてはリハを含めて合計3日で仕上がったスピード録音である。
ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)
なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。
Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら。
Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら。
音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。
オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。
惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。
月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。
ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。
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