ザ・ビートルズ楽曲データベース

And I Love Her

邦題
アンド・アイ・ラヴ・ハー
作者
Lennon/McCartney(ポールの作品。ジョンも少し手伝ったと言われている。)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / -
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Classical Guitar(George)
  • Bongo (Ringo)
  • Claves (Ringo)

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での3枚目、そして初主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ハード・デイズ・ナイト」の5曲目に収録されているスローナンバーである。
映画ではリハーサルシーンで演奏されていた。
ティル・ゼア・ウォズ・ユー」と同じくアコースティック編成のアレンジである。
ポールがソロでヴォーカルをとっている。

この曲はまず1964年2月25日に、アビイ・ロード第2スタジオにて録音が開始されている。
他の曲と同様のエレキ編成で2テイク(その内エンディングまで演奏できたのは1テイク)録音したが、ビートルズのメンバーは後日改めてリメイクすることにした。

翌日、1964年2月26日のセッションでアコースティック編成に変えてみたものの、完成はしなかった。

三日目にあたる1964年2月27日のセッションで再リメイク。
この日の2テイク目でようやく完成した。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. モノラルとステレオでヴォーカルの処理が違うバージョンが存在する。
    ステレオ・モノラル共にポールのヴォーカルがダブルトラックになっている。
    しかし、アメリカではこのアルバムは映画のサウンドトラックとしてインスト曲も含めた編集盤として出されたのだが、こちらではシングルトラックになっている。
    現在、このシングルトラックバージョンは「Capitol Album 1」に収録されておりCDで入手可能。(国内盤はCCCDなので海外盤の方がオススメです。)
  2. ドイツの編集盤「Something New」およびアメリカで出された「Rarities(邦題:レアリティーズVol.2)」には、エンディングのギターフレーズが通常より2回多いバージョンが収録されている。(通常は4回リフレインだが、このバージョンは6回リフレインする。)
  3. The Beatles Anthology 1」に1964年2月25日のセッション、テイク2が収められている。
    エレキ編成で少しヘヴィーなバージョンはなかなか聴き応えがある。

An anecdote ~ こぼれ話

特になし

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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