ザ・ビートルズ楽曲データベース

I Call Your Name

邦題
アイ・コール・ユア・ネーム
作者
Lennon/McCartney(ジョンの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / -
使用楽器
  • Rickenbacker 325 (John)
  • Hofner Bass (Paul)
  • Rickenbacker 360-12 (George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Cowbell (Ringo)

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Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズが1964年6月19日にリリースしたオリジナルEP(4曲入り)の「ロング・トール・サリー」に収録されていた曲。
作者であるジョンがダブルトラックでリードヴォーカルを取っている。
元々この曲はジョンがビリー・J・クレイマー&ザ・ダコタスに提供した曲だった。
この時ジョンは「Bad to me」という曲も提供しており、カップリングされてシングルとして発売されている。
映画「ア・ハード・デイズ・ナイト」に使用されるはずだったが、タイトル曲が出来た事により外されて、EPに収録された。

各オリジナルアルバムには未収録のために、編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。

この曲が録音されたのは1964年3月1日。アビイ・ロード第2スタジオ。
3枚目のアルバムでもあり、初主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ア・ハード・デイズ・ナイト」のセッション中だったビートルズは、「すてきなダンス」、そして「ロング・トール・サリー」を録音したあとにこの曲を録音開始する。

ジョンは第1テイクの前にジョージ・マーティンに
「ビリーJのバージョンのイントロとソロをそのままやっちゃマズイかな?元々はオレラの曲だよなw」と問いかけている。

全部で7テイク録音した内、完全テイクは3テイク。
ベストテイクは第7テイクだったが、ギターソロ部分は第5テイクの方が出来がよかったために後に編集される。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. モノラルとステレオではイントロの部分に大きく違いがある。
    • ジョージの12弦ギターのフレーズがステレオとモノラルでは全く異なる。
    • モノラルではイントロからカウベルが入っているが、ステレオでは「But you're not there」の直前から入ってくる。
    • ステレオでは歌い出しの「I Call Your Name」のみシングルトラックだが、モノラルでは最初からダブルトラック。
    なおアメリカ盤「ビートルズ・セカンド・アルバム」に収められていたステレオバージョンは、「I call you name」の[call]からカウベルが入ってくる。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲はジョンが曲を書き始めた15歳-16歳の頃に書かれたそうだ。
  2. 後にこの曲はリンゴがカバーしている。けっこう原曲に忠実なカバーでちょっと意外。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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