ザ・ビートルズ楽曲データベース

Can't Buy Me Love

邦題
キャント・バイ・ミー・ラヴ
作者
Lennon/McCartney(ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / -
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gretch Country Gentleman(George)
  • Rickenbacker 360-12 (George)
  • Ludwig (Ringo)

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での3枚目、そして初主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ハード・デイズ・ナイト」の7曲目に収録されているアップテンポのナンバーである。
映画ではビートルズが階段を駆け下りて野原を駆け回る場面(笑)に使用されていた。
ポールがリードをヴォーカルを取っている。

ビートルズにとって6枚目の英国オリジナルシングルにあたり、英国・米国ともにチャート1位を獲得した。
B面は「You Can't do That(ユー・キャント・ドゥ・ザット)」。
このシングルは英国では1964年3月20日に発売されている。

この曲はいつもと違い、パリのEMIスタジオで録音がされている。
録音日は1964年1月29日。
この時期、ビートルズはフランス・パリのオランピア劇場での19回公演のためにフランス滞在していた。

その時にあの「シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語)」「抱きしめたい(ドイツ語)」のオファーが来たのである。
この「ダルい」仕事をさっさと終わらせたビートルズは新曲であるこの曲に着手。

とりあえず2テイクを録音したのだが、アレンジとキーを変更。
その後の4テイク目でビートルズはこの曲を完成させた。
時間にしてたった1時間弱だそうである・・・・

モノラルミキシングが1964年2月26日に行われ、6月22日にアルバム用のステレオミキシングが行われた。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. この曲もモノラルとステレオでヴォーカルの処理が違うバージョンが存在する。
    ステレオバージョンでは間奏のリードギターが2本はっきりと聞こえているが、モノラルの方は2本目が「消し忘れか?」というぐらいに小さくミックスされており、7小節目のG音がカットされている。
    あと、モノラルではミックスダウンの際、ハイハットをエンジニアのノーマン・スミスがオーバーダブしているが、後日のステレオミキシングでは省かれたようである。
  2. The Beatles Anthology 1」に1964年1月29日のセッションにおけるテイク2が収められている。
    キーも一音高くDになっており、さすがのポールもすこしキツそうだ。
    ジョンとジョージによるコーラスも入っている。
  3. The Beatles Live at BBC」にはBBCセッションでの演奏が収められている。
    ブレイク後の「much for money」の歌い回しが若干違う。
  4. 2016年9月9日発売の「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 」(アナログのみで発売されていた公式ライブ盤「ザ・ビートルズ・スーパー・ライブ!」のCD化)にこの曲のライブバージョンが収録されている。

An anecdote ~ こぼれ話

特になし

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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