ビートルズの英国での18枚目のオリジナルシングル。カップリングは「レボリューション」。
ビートルズが設立した「アップル」からの初リリースされたレコードである。
この曲はイギリスでは1968年8月30日に発売された。
作者のポールがリード・ヴォーカルを取り、ジョン、ジョージがコーラスを付けている。
当時のシングル曲としては7分11秒という常識破りの演奏時間である。
各オリジナルアルバムには未収録のために、編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。
この曲が録音開始されたのは1968年7月29日。アビイ・ロード第2スタジオ。
ポール(ピアノ)、ジョン(アコギ)、ジョージ(エレキギター)、リンゴ(ドラム)のラインナップで6テイク録音された。
この内、最後まで演奏できたのは第1,2,6テイクでいずれも7分には満たない長さであった。
これは演奏の雰囲気をつかむためのリハーサルも兼ねた録音だったようである。
翌日の1968年7月30日もリハーサルを兼ねた録音は続いた。
この日は第7~第23テイクを録音。
第23テイクをリダクションして第24,25テイクを作成し、第25テイクをステレオ・ミキシングした物を元にジョージ・マーティンがオーケストラのスコアを書くことになった。
1968年7月30日。ロンドン・トライデントスタジオ。
ビートルズとしてトライデントスタジオを使うのは初めての事である。
このスタジオは独立経営(レコード会社経営ではない)を行っており、
当時としては最新鋭機器の8トラックレコーダーが備え付けられていた。
ビートルズが初めて8トラックレコーディングを行ったのはこの曲が最初である。
ビートルズは前日までのテイクを全て破棄して、新たにリメイクを開始。
全部で4テイクが録音されたが、第1テイクがベストと判断された。
ジョージは「Hey jude」の歌詞が出てくる度に応答フレーズ(オブリ)を弾きたがったが、
ポールはそれを止めさせるのに苦労したらしい。
1968年8月1日。ロンドン・トライデントスタジオ。
前日の第1テイクにポールのベースとヴォーカル、そしてバックコーラスをオーバーダブ。
そして夜には36名のオーケストラが招かれ、オーケストラをオーバーダビングした。
ビートルズはオーケストラのメンバーに
「ちゃんとギャラはその分上乗せするので、『na,na,na~』のコーラスと手拍子をやってくれないか?」と頼んだ。
1名以外は「そんな楽な仕事でいいの?」と快く引き受けた。
しかし、その1名は「ポール・マッカートニーのクソみたいな曲で歌ったり手拍子できるか!」と帰ったそうであるw
1968年8月6日までトライデントでこの曲のリミックス作業が行われた。
その後、1968年8月8日。
アビイ・ロードにそのテープを持ち込んでみると、トライデントで録音した後とは違い、
まるで劣化したサウンドになってしまってたのである。
これはレコーダーやコンソールの設定の違いもあって、仕方ない事だが高域が完全にカットされてたらしい。
これをエンジニアはイコライジング処理で何とか聞ける物に修正をした。
この曲はこれで完成に至る。
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ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。
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