ザ・ビートルズ楽曲データベース

Hey Jude

邦題
ヘイ・ジュード
作者
Lennon/McCartney(ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / ジョージ、ジョン
使用楽器
  • Gibson J-160E (John)
  • Rickenbacker 4001 (Paul)
  • Gibson Les Paul (George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Piano (Paul)
  • Tambourine (Ringo)
  • Hand Clap
  • Orchestra

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での18枚目のオリジナルシングル。カップリングは「レボリューション」。
ビートルズが設立した「アップル」からの初リリースされたレコードである。
この曲はイギリスでは1968年8月30日に発売された。
作者のポールがリード・ヴォーカルを取り、ジョン、ジョージがコーラスを付けている。
当時のシングル曲としては7分11秒という常識破りの演奏時間である。

各オリジナルアルバムには未収録のために、編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。

この曲が録音開始されたのは1968年7月29日。アビイ・ロード第2スタジオ。
ポール(ピアノ)、ジョン(アコギ)、ジョージ(エレキギター)、リンゴ(ドラム)のラインナップで6テイク録音された。
この内、最後まで演奏できたのは第1,2,6テイクでいずれも7分には満たない長さであった。
これは演奏の雰囲気をつかむためのリハーサルも兼ねた録音だったようである。

翌日の1968年7月30日もリハーサルを兼ねた録音は続いた。
この日は第7~第23テイクを録音。
第23テイクをリダクションして第24,25テイクを作成し、第25テイクをステレオ・ミキシングした物を元にジョージ・マーティンがオーケストラのスコアを書くことになった。

1968年7月30日。ロンドン・トライデントスタジオ。
ビートルズとしてトライデントスタジオを使うのは初めての事である。
このスタジオは独立経営(レコード会社経営ではない)を行っており、
当時としては最新鋭機器の8トラックレコーダーが備え付けられていた。
ビートルズが初めて8トラックレコーディングを行ったのはこの曲が最初である。

ビートルズは前日までのテイクを全て破棄して、新たにリメイクを開始。
全部で4テイクが録音されたが、第1テイクがベストと判断された。
ジョージは「Hey jude」の歌詞が出てくる度に応答フレーズ(オブリ)を弾きたがったが、
ポールはそれを止めさせるのに苦労したらしい。

1968年8月1日。ロンドン・トライデントスタジオ。
前日の第1テイクにポールのベースとヴォーカル、そしてバックコーラスをオーバーダブ。
そして夜には36名のオーケストラが招かれ、オーケストラをオーバーダビングした。

ビートルズはオーケストラのメンバーに
「ちゃんとギャラはその分上乗せするので、『na,na,na~』のコーラスと手拍子をやってくれないか?」と頼んだ。
1名以外は「そんな楽な仕事でいいの?」と快く引き受けた。
しかし、その1名は「ポール・マッカートニーのクソみたいな曲で歌ったり手拍子できるか!」と帰ったそうであるw

1968年8月6日までトライデントでこの曲のリミックス作業が行われた。
その後、1968年8月8日。
アビイ・ロードにそのテープを持ち込んでみると、トライデントで録音した後とは違い、
まるで劣化したサウンドになってしまってたのである。
これはレコーダーやコンソールの設定の違いもあって、仕方ない事だが高域が完全にカットされてたらしい。

これをエンジニアはイコライジング処理で何とか聞ける物に修正をした。
この曲はこれで完成に至る。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. モノラル盤は一番フェイドアウトが遅い。(Mono Box収録バージョンでは7:19)
    ステレオ盤では各種、収録されてる盤によって長さがまちまちで、管理人が最初に聞いた「20 Greatest Hits」という編集盤では5分弱という極端に短くなっている物もあった。
  1. The Beatles Anthology 3」に1968年7月29日のアビイ・ロードでのテイクが収録されている。
    ジョンとポールの軽い掛け合いから始まるが、この時点でリリースされた物とほぼ近い仕上がりである。
    もちろんオーケストラなどのオーバーダブはなく、4人の演奏である。
    但し歌詞は若干異なっている。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. もともとこの曲はジョンの息子ジュリアンに向けて書いた、と言われている。
    この頃、ジョンはシンシアとの破局が決定的になっており、ポールが息子のジュリアンを励ますために「Hey Jules」と書いた物が「Jude」に変更になった。
    しかし「Jew」はユダヤ教を指す言葉でもあり、ポールはこれを全く知らずに、アップル・ブティックの壁にシングルの宣伝を兼ねて「Hey Jude」と書いた所、ガラスが何者かに割られて抗議電話が殺到したそうである。
    もちろん、いつもの事だがジョンは「オレへの嫌みで書いた」と発言し、ポールは「ジェーン(・アッシャー)と別れて自分を慰めるために書いたんだ」ともコメントしている。
  2. ポールは「The movement you need is on your shoulders」の歌詞を「意味が通じないし後で変えるよ」と言ったところ、ジョンは「意味がない。それがいいんじゃないか!そこは変えるなよ。最高だ!」と言ったらしい。
    ポールはこの出来事がとても印象的だったらしく、今でもここの部分を歌うときに
    この出来事を思い出すそうだ(´;ω;`)ブワッ
    ここの部分の歌詞については興味深いブログがあります。http://intec-j.seesaa.net/article/87317817.html
  3. 最後のリフレインに行く寸前の「Remember to let her under your skin」の後にポールが小声で
    「Fuckin' Hell!」とつぶやいているのがはっきり聞こえますw
    ジョンに言わせると「ポールがピアノをミスってつい言ってしまった。オレはそのまま残しとけって言ったんだw」とか。
  4. このレコーディングで使われたピアノは後にクィーンの「ボヘミアン・ラプソディ」にも使用された。
  5. プロモーションフィルムも作成されている。
    これはボーカルだけがライブ録音であとはリリースされた物と一緒である。
    テレビ番組「デヴィッド・フロスト・ショー」に出演して撮影されたものである。
  6. 管理人のエピソード。
    この曲のシングル盤は7分という曲を無理矢理詰め込んでいた為に、ものっそ音量が小さかったのを覚えてる。
    12インチシングルで出して欲しかった。ワシがビートルズを聞き始めてた頃は12インチシングルはもう普通にあったから・・・・・

Youtube


参考文献

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ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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