ザ・ビートルズ楽曲データベース

Paperback Writer

邦題
ペイパーバック・ライター
作者
Lennon/McCartney(ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / ポール、ジョン、ジョージ
使用楽器
  • Gretch 6120 (John)
  • Rinckenbacker 4001 (Paul)
  • Gibson SG (George)
  • Ludwig (Ringo)

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Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での12枚目のオリジナルシングル。カップリングは「レイン」。
この曲は1966年6月10日に発売された。
作者のポールがリード・ヴォーカルを取り、ジョン・ポール・ジョージがオーバーダブを駆使したコーラスを付けている。

各オリジナルアルバムには未収録のために、編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。

この曲は1966年4月13日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音開始された。
7枚目のアルバム「リボルバー」のレコーディング・セッション中である。
この日はリズムトラックを2テイク録音し、唯一最後まで演奏できた第2テイクにオーバーダブを開始。

そして1966年4月14日。アビイ・ロード第2スタジオでコーラスなどのオーバーダブを終えてこの曲は完成した。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. モノラルとステレオでは、エコーのかかり方が違う部分がある。
    モノラル盤でのエンディング前、もう一度冒頭のコーラスに戻る部分があるが、その部分のポールのボーカルに派手なエコーがかけられている。
    なお、イントロの歌い出しもステレオではポールの声が一番大きくミックスされているが、モノラルでは他の声と同じぐらいになっている。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲はシングルで初めてポールがリッケンバッカーベースを使用した曲であり、そして録音にラウド・スピーカーを使用した初めての曲でもある。
    ベースがここまで極端にはっきり聞こえるミックスは今までになく、レコードのプレス屋さんは
    「こんなものレコードにしたら針が飛びまくって返品でエライ事になるぞ!」とえらく心配したらしい。
    最も、これ以降のビートルズサウンドはベースがはっきりとミックスされる様になっていく。
  2. 今までは恋愛などの事を歌う事が多かったビートルズだが、この曲は「すいません。僕、(二流雑誌の)ライターになりたいんです。これは色々とわけがありまして・・・」と延々、自分語りをするという当時としては変わった曲である。
  3. 日本公演でもこの曲は演奏されているが、最初のコーラスが3人で再現できるはずもなく、けっこうショボイ出来になっている。もっとも、この頃ビートルズはライブ活動はイヤイヤやっていたので、そのせいもあるかも知れない。
    ちなみにこの日本公演の前には7枚目のアルバム「リボルバー」の録音は全て終了していた。
  4. この曲はテレビ局に配るためのプロモーションフィルムが作られている。ただし、マイム禁止規定に引っかからない様に番組毎に違うバージョンをいくつか作っている。カップリング曲の「レイン」も同様にフィルムが作られている。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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