ザ・ビートルズ楽曲データベース

Long Tall Sally

邦題
ロング・トール・サリー
作者
Enotris Johnson, Robert Blackwell, Richard Penniman(リトル・リチャード、ロバート・ブラックウェル、エノトリス・ジョンスン)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / -
使用楽器
  • Rickenbacker 325 (John)
  • Hofner Bass (Paul)
  • Gretch Duo Jet (George)
  • Ludwig (Ringo)
  • George Martin (Piano)

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Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズが1964年6月19日にリリースしたオリジナルEP(4曲入り)の「ロング・トール・サリー」に収録されていた曲。
オリジナルは「トゥッティ・フルッティ」「ルシール」「ジェニ・ジェニ」などのヒットを持つリトル・リチャードが1956年にリリースしたシングル曲である。
ポールがリード・ヴォーカルを取っている。

各オリジナルアルバムには未収録のために、編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。

この曲が録音されたのは1964年3月1日。アビイ・ロード第2スタジオ。
3枚目のアルバムでもあり、初主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ア・ハード・デイズ・ナイト」のセッション中だったビートルズは、「すてきなダンス」の録音終了後にこの曲を録音した。

ピアノにジョージ・マーティンを加えた5人は、この曲を1テイクで録音。
この日、この曲は我々が常に聴いているものしか演奏されていない。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Anthology 1」に1964年4月19日、ロンドンIBCスタジオで収録されたバージョンが収められている。これはテレビ番組「アラウンド・ザ・ビートルズ」のためのセッション。
    イントロにキー出しの意味もこめたGコードの3発のカッティングが入る。
  2. The Beatles Live at BBC」にはBBCセッションでの演奏が収められている。
    スタジオでのバージョンに比べてリンゴのドラムがかなり大人しく、最後のリフレイン部分でのドラム乱れ打ちもない。
  3. 2016年9月9日発売の「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 」(アナログのみで発売されていた公式ライブ盤「ザ・ビートルズ・スーパー・ライブ!」のCD化)にこの曲のライブバージョンが収録されている。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. ギターソロが2回出てくるこの曲は1回目がジョン、そして2回目がジョージという話をよく聞くが確かに1回目のソロの和音でのアプローチはジョンのプレイっぽい。「ユー・キャント・ドゥ・ザット」と同じ感じのアプローチである。
    そして色々と残されているライブ映像でも1回目のソロはジョンが弾いていたりもする。
    しかし、ヘッドホンで聴いてみるとステレオバージョンではどっちも左側のギターでギターソロが弾かれている。わざわざ1テイクの2本しか入ってないギターをソロの度に左右入れ替えるか?とか思うのである。
    しかし、1回目のギターソロの部分って右側にギターが2本聞こえる気がするんだよなあ。
    低音弦と同時に高音弦のリフが聞こえるが、がんばれば確かに1本でも弾けそうではある。かなり難しいが。
    ソロの音色も1回目と2回目とは違うし、もしかしたらオーバーダブしてるのかも知れませんね。
  2. この曲はビートルズのライブにおいてセットリストのラストを飾ることが多かった。
    非常にこの曲によく似た「アイム・ダウン」が出来てからは「アイム・ダウン」がラストを飾ることとなった。
  3. ビートルズ来日公演の際の6/30夜、7/1昼公演で前座を務めたザ・ドリフターズが演奏したのもこの曲であった。
    その際のリード・ヴォーカルは仲本工事である。
    しかし、ドリフターズの演奏はTVCM中だったために放送はされなかったそうである。
  4. リトル・リチャードのオリジナルの邦題は「のっぽのサリー」である。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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