ザ・ビートルズ楽曲データベース

You've Got to Hide Your Love Away

邦題
悲しみはぶっとばせ
作者
Lennon/McCartney(ジョンの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / -
使用楽器
  • Framus 12-String Guitar(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gibson J-160E(George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Marcas
  • Tambourine
  • Flute (John Scott)

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での5枚目にあたるオリジナルアルバム、そして2作目の主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ヘルプ! 」の3曲目に収録された、ミディアムテンポのナンバーである。
作者のジョンがリード・ヴォーカルをとっており、 映画では室内でギターを抱えて歌う場面に使用されている。

ジョン・スコットが録音に参加してフルートを吹いている。ただしアルバムにクレジットはされなかった。
ラヴ・ミー・ドゥ」「PS・アイ・ラヴ・ユー」のアンディ・ホワイト(ドラム)の起用とは違い、ビートルズの担当楽器以外の楽器奏者がレコーディングに起用される初めてのケースとなった。

この曲は1965年2月18日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音された。
全部で9テイク録音され、オーバーダブの後に完成させている。

ジョン・スコット曰く「彼らの要求を満たすには、まずテナー・フルートを吹いてからアルト・フルートを録音するのが最適だった。録音の時は4人ともその場にいたよ。特にリンゴは新婚旅行から帰ってきたばかりで浮かれていたね」との事。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Anthology 2 」に第1、第2そして第5テイクが編集された物が収録されている。冒頭の「123123」というカウントから、彼らはこの曲をワルツとしてとらえていたようだ。
    記録によると、この曲の完全バージョンは2テイクのみ、という事なので、この第5テイクと最終的にマスターに使用された第9テイクという事になる。
    リンゴのブラシの音、そしてグラスが割れる音、そしてジョンが「ポールがグラス割っちゃった~」と歌うのが興味深くきけます。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲も当時のジョンのブームであったボブ・ディランの作風である。
    彼の「I Don't Believe You (She Acts Like We Never Have Met) 」という曲に最もインスパイアされたと思われる。ポールも後年「あれはジョンがディランを忠実にやった曲さ」という発言をしている。
  2. ザ・ビーチ・ボーイズ、ジョー・コッカー、エルヴィス・コステロ、そしてオアシスやパール・ジャムなどのバンドにカバーされている。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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