ザ・ビートルズ楽曲データベース

Old Brown Shoe

邦題
オールド・ブラウン・シュー
作者
Harrison(ジョージの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョージ / ジョン、ポール
使用楽器
  • Gibson J-200 (George)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Fender Teleaster (George)
  • Gibson Les Paul (George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Piano (Paul)
  • Hammond Organ (John)

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Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での20枚目のオリジナルシングルである「ジョンとヨーコのバラード」のカップリング曲である。
この曲はイギリスでは1969年5月30日に発売された。
まだ前シングル曲「ゲット・バック」のリリースから一ヶ月半しか経っておらず、
しかも「ゲット・バック」はいまだにチャート1位だった時期である。
作者のジョージがリード・ヴォーカルを取り、ジョンとポールがコーラスを付けている。

各オリジナルアルバムには未収録のために、編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。

この曲が取り上げられたのは、正式なアルバムセッション開始より前の1969年2月25日。
この日、ジョージはアビイ・ロードスタジオに一人で出向き、
この曲と「サムシング」「オール・シングス・マスト・パス」のデモテープを一人で録音している。
ちなみにこの日はジョージの26歳の誕生日であった。

1969年4月16日。アビイ・ロード第3スタジオ。
ジョン(ギター)、ポール(ピアノ)、ジョージ(ギター)、リンゴ(ドラム)のラインナップで
4テイクのリズムトラックを録音。
第4テイクをベストとして、ポールのベース、そしてジョージのリードギター、ジョンとポールのコーラス、ジョージのリード・ヴォーカルをオーバーダブ。
ジョージは自然な残響音を得る目的で、マイクから離れてスタジオの隅で歌ったそうである。

一旦、これでステレオミックスまで作られたがこれは破棄される。

1969年4月18日。アビイ・ロード第3スタジオ。
ジョンは自分のギターを消去してから、ハモンドオルガンをオーバーダブ。
そしてジョージはレズリー・スピーカーに通したリードギターを新たにオーバーダブする。

この日の内にステレオミックスが作られてこの曲は完成に至った。
モノラルミックスは作られていない。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Anthology 3」に、1969年2月25日のデモテープが収録されている。
    ジョージがピアノで弾き語りしたものにエレキギターを2回オーバーダブしたものである。
    この時点で曲の全体像は完全に出来ていると言っても過言ではない。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲で思い出されるのはやはり1991年のジョージの来日公演ではないだろうか。
    1曲目の「アイ・ウォント・トゥ・テル・ユー」でも度肝を抜かれたが、続いてこの曲が演奏された時には
    思わず脱糞しそうになってしまいましたw
    いや、だってまさかこの2曲がオープニングに来るなんて思わないじゃないですか。
    今でも強烈に思い出す映像です。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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