ザ・ビートルズ楽曲データベース

Baby's in Black

邦題
ベイビーズ・イン・ブラック
作者
Lennon/McCartney(二人の共作)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / ポール
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gretch Country Gentleman (George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Tambourine

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での4枚目にあたるオリジナルアルバム「ビートルズ・フォー・セール」の3曲目に収録された、カントリー・ロック調のナンバー。
ビートルズは「年にアルバム2枚」の契約をこなすために、前作「ハード・デイズ・ナイト」の発売一ヶ月後から、このアルバムのセッションに取りかかっている。
全編にわたり、ジョンとポールとのデュエットで歌われている。
ビートルズにはめずらしい6/8リズムの曲で、MCでは「ワルツの曲をやります」とよく言っていた。

この曲は1964年8月11日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音された。
このアルバムのセッションで一番最初に取り上げられた曲である。

これも「恋に落ちたら」と同様にジョンとポールは、一本のマイクでヴォーカルを録音した。
全部で14テイクとテイク数が多いが、その内の5テイクはジョージのイントロフレーズの失敗でつまずいた物らしい。完全に最後まで演奏されたのは5テイクである。

最終テイクである第14テイクが採用されて、アルバムに収録された。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. 1996年にリリースされた「ビートルズアンソロジープロジェクト」の2曲目の新曲「Real Love」のカップリングとして、この曲のハリウッド・ボウルでのライブバージョンが収録されている。これは各「アンソロジー」アルバムには未収録となっている。
  2. 2016年9月9日発売の「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 」(アナログのみで発売されていた公式ライブ盤「ザ・ビートルズ・スーパー・ライブ!」のCD化)にこの曲のライブバージョンが収録されている。
    上記で紹介している「リアル・ラヴ」とのテイク差異があるかはまだ不明。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲の歌詞は、ビートルズの元メンバー、スチュアート・サトクリフ(ベース担当。21歳の若さで死去)の恋人だったアストリッド・キルヒャーの事を書いている。
    アストリッドはメンバーにマッシュルームカットを勧めたり、ビートルズのセカンドアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」のジャケット写真に使われた「ハーフ・シャドウ」という技法をメンバーに助言した人物で、いつまでも恋人の死を乗り越えれない彼女をイメージして歌詞を書いたそうだ。
  2. この曲は発表されて、ビートルズがコンサートツアーをやめる時までずっとセットリストに入っていた。
    もちろん日本公演でも演奏されている。
  3. 常にデュエットで歌われるこの曲だが、音楽出版社の人間(ディック・ジェイムス?)が「どっちがメインのメロディーだ?」とポールに聞いた所、「どっちもメインだ」と答えたそうである。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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