ザ・ビートルズ楽曲データベース

Another Girl

邦題
アナザー・ガール
作者
Lennon-McCartney(ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / ジョン、ジョージ
使用楽器
  • Rickenbacker 325(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gibson J-160E(George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Epiphone Casino (Paul)

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での5枚目にあたるオリジナルアルバム、そして2作目の主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ヘルプ! 」の5曲目に収録された、軽快なナンバーである。
作者のポールがダブルトラックでリード・ヴォーカルをとっており、 映画ではなぜか海岸沿いの岩場での演奏シーンで使用されていた。メンバーが楽器を取り替えたり、女性をベースに見立てるなどやりたい放題の映像は必見。

この曲は1965年2月15日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音された。
なんとベーシックトラックは1テイクのみで終了している。
その後に、ジョージがトレモロアームをふんだんに使ったギターソロを10回オーバーダビングしている。
その内の第7テイクがベストと判断されたものの、結局それは使用されなかった。

そして翌日、1965年2月16日のセッションにて、ポールによるエピフォン・カジノで弾いたギターソロがオーバーダビングされてこの曲は完成に至った。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

特になし

An anecdote ~ こぼれ話

  1. ポールが購入したエピフォン・カジノ(ギター)は、このアルバムから使用されているが、ポールはこのギターを相当気に入ったみたいで、ジョンとジョージに強く勧めている。
    翌年のツアー以降、ジョンもジョージもライブではカジノを使用する様になったのでした。
  2. 2009年9月9日に出たステレオリマスター盤の「ヘルプ!」でこの曲を注意深く聴くとわかるが、笑ってまうほどにアコギのリズムが悪いw
    とても、アコギの名手のジョンのプレイとは思えないのである。
    その代わり2拍4拍で刻んでいるカッティングはかなり歯切れが良いので、チャック近藤氏の「ビートルズサウンド大研究(上)」に記述がある「ジョンがエレキでジョージがアコギ」説をとりたいと思います。
    映画ではジョージが325を持って、ジョンがJ-160Eを持ってはいるけども・・
  3. 管理人は一回目の大サビから、Aメロに戻る際のポールのソロの最後のトチりでいつも笑ってしまいます。
  4. ポールは2015年「アウト・ゼアー・ジャパン・ツアー」のファイナル、日本武道館公演にてこの曲を「世界で初めて披露」した。ビートルズ時代を含め、ウィングス~ソロ時代もこの曲を演奏した事がないはずなので日本のファン、いや世界のファンにも嬉しいサプライズとなった。
    それにしても今のポールのバンドメンバーは本当にビートルズナンバーに対しての愛があるねえ・・・

Youtube

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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