ザ・ビートルズ楽曲データベース

Please Please me

邦題
プリーズ・プリーズ・ミー
作者
McCartney / Lennon(実質はジョンの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン、ポール / ジョージ
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Hofner Bass (Paul)
  • Gretch DUO JET (George)
  • Premier (Ringo)
  • Harmonica (John)

Recording Data ~レコーディング・データ

デビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー 」の7曲目に収録されているアップテンポのナンバー。
ビートルズの本国イギリスにおける2枚目のシングル曲であり、初めてチャート1位を獲得した曲である。
ジョンとポールがほとんどデュエットで歌っている。

作曲当時、ロイ・オービソンの「Only the Lonely」を彷彿とさせるスローテンポの楽曲だったが、プロデューサーのジョージ・マーティン卿のアイデアでテンポをアップしたという。

最初に録音が開始されたのは1962年の9月11日。
この日はセッションドラマー、アンディ・ホワイトを雇って「ラヴ・ミー・ドゥ」が録音された日だったが、ビートルズのメンバーは深夜からこの曲のレコーディングに取りかかった。この時点ではまだスローテンポのアレンジだったが、先ほど書いたマーティン卿の助言を受けて試行錯誤するも、グループはこの曲を保留扱いにする。

正式なテイクが録音されたのは1962年11月26日。
全部で18テイクを録音し終えた後、マーティン卿はスタジオのトークバックでこう語りかけた。
「おめでとう。ナンバーワン間違いなしだ」

ミックスダウンが行われたのは1962年11月30日。
後の1963年2月25日にアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」のミックスダウンが行われた際には、モノラルミックスにはこの日のテイクが使用されたが、16,17,18テイクを使って新たなステレオ・ミックスも作られた。
これが後述するテイク違いの原因である。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. ミックスダウンの際に違うテイクを採用している為に、ステレオとモノラルでは以下の違いがある。
    ステレオバージョンは現在、2009年に発売されたステレオリマスター版で入手可能。
    モノラルバージョンは87年リリースの前CDか限定モノラル・ボックス、「ザ・ビートルズ1962年〜1966年 (通称:赤盤)」で入手できる。
    • 大サビが終わってもう一度「I know You Never~」と歌われるべき箇所をジョンが「Why Know I Never~」と歌ってしまい、ポールと違う歌詞になってしまっている。それに気づいたせいなのか次の「Come on」ではジョンが吹き出しそうになっている。
    • ハーモニカのフレーズとユニゾンで進行しているジョージのギターフレーズが、ステレオバージョンでは大サビの直後のみ違うフレーズを弾いている。
  2. The Beatles Anthology 1 」に1962年9月11日のバージョンが収められた。ハーモニカが入っていなく、ジョージの間奏もちょっといいかげんである。この曲でもドラムはアンディ・ホワイトが叩いていると思われる。

An anecdote ~ こぼれ話

特になし。

Youtube

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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