ザ・ビートルズ楽曲データベース

Dizzy Miss Lizzy

邦題
ディジー・ミス・リジー
作者
Larry Williams(ラリー・ウィリアムズ)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / -
使用楽器
  • Rickenbacker 325(John)
  • Hohner Combo Pianet(Paul)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gretch Tennessian(George)
  • Ludwig(Ringo)
  • Organ (John)
  • Cowbell (Ringo)

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での5枚目にあたるオリジナルアルバム、そして2作目の主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ヘルプ! 」の14曲目に収録された、ロックンロールナンバーである。
サントラアルバムとはいえ、B面は映画では使われていない曲が収録されている。

オリジナルは「スロー・ダウン」「バッド・ボーイ」と同じラリー・ウィリアムズ。
1958年にリリースされたこの曲(B面は『スロー・ダウン』)を、ジョンがシャウトしながら歌っている。
元々はデビュー前からステージでのレパートリーとして演奏していた。

この曲は1965年5月10日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音された。
この日は「バッド・ボーイ」も録音されており、ジョンによる「ラリー・ウィリアムズ」オンリーのセッション。

まず2テイク録音した後に、「バッド・ボーイ」を仕上げた彼らは、再度この曲にチャレンジ。
第7テイクまでセッションを行った後に、最終テイクである第7テイクがベストテイクと判断された。

ポールがエレクトリックピアノ、ジョンがオルガン、そしてリンゴがカウベルをオーバーダビングした模様。
ジョージのソロ&オブリガードも2回録音されている。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Live at BBC」にBBCセッションでの演奏が収められている。
    4人の演奏にエレクトリックピアノが加わっており、ジョージのリードギターも2本聞こえている。
    おそらく、BBCの番組用にスタジオで多重録音したものと思われる。
  2. 2016年9月9日発売の「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 」(アナログのみで発売されていた公式ライブ盤「ザ・ビートルズ・スーパー・ライブ!」のCD化)にこの曲のライブバージョンが収録されている。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. ジョンにとってラリー・ウィリアムズはかなりお気に入りのアーティストだった様で、ビートルズ時代に3曲("Slow Down" ,"Bad Boy","Dizzy Miss Lizzy")も録音を残しており、同一アーティストのカバーとしてはビートルズのキャリアでは最多である。
    1969年9月13日にトロントで行われた“Rock'N Roll Revival”でも、エリック・クラプトン、クラウス・フォアマン、アラン・ホワイトと共に「マネー」やこの曲を披露している。
    そして後年、ソロ名義での「ロックンロール」でもラリー作の「ボニー・モロニー」をカバーしている。

Youtube

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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