ザ・ビートルズ楽曲データベース

A Taste Of Honey

邦題
蜜の味
作者
Bobby Scot / Ric Marlow (ボビー・スコット / リック・マーロウ)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / ジョン
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Hofner Bass (Paul)
  • Gretch Duo Jet(George)
  • Premier (Ringo)

Recording Data ~レコーディング・データ

デビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー 」の12曲目に収録されているミディアムスローナンバー。
ワルツのリズムの楽曲で、ポールがリードヴォーカルを取っている。
元々は1960年に上演されたブロードウェイミュージカルの為に作られた曲であり、ポールが好きな曲という事で取り上げられた。

デビュー前のハンブルグ巡業時代に、スローナンバーを演奏する必要があった為にこの曲を演奏していた。

「プリーズ・プリーズ・ミー」のレコーディングセッションにあたる1963年2月11日(日曜日)、アビイ・ロード第2スタジオにて録音されている。この曲は合計7テイク録音されて、その5テイク目にポール、ジョンのコーラスをオーバーダブして第7テイクが採用された。このアルバム中唯一のダブルトラッキング処理(同じ物を二つ重ねて録音する手法。ビートルズのヴォーカル録音ではこの後、この手法が多用されていくようになる。)を施している。

ダブルトラック処理されているのはポールのサビのヴォーカル部分とエンディングのジョンのコーラス。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. BBCセッションでのテイクが「The Beatles Live at BBC」に収められている。
  2. 2013年12月17日にiTunes Store限定で配信開始された「The Beatles Bootleg Recordings 1963」にテイク6が収録されている。
    このテイクはリリースされてるものとベーシックトラックは一緒でほぼ変わらない(ポールの声はすでにダブルトラックになっている)のだけれども、唯一エンディング時、ブレイクした後のコーラス部分のジョンの声がシングルトラックになっている。
    本文には「この曲は合計7テイク録音されて、その5テイク目に7テイク目のヴォーカルだけを足した。」と書いたのだけれどもよく考えたら2トラックレコーディングでそんな事出来るんだろうか・・
    なので、この6テイク目はポールのヴォーカルのダブルトラックの為のテイクで、ラストの部分のジョンのコーラスをダブルトラック録音したものが最終テイクの第7テイクになったのではないか?と管理人は思うのです。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. 父親や祖父がジャズ・ミュージシャンであるポールは幼い頃からこういう楽曲を聴いて育ったそうだが、ロックンロール好きのジョンにとっては「演奏するのが苦痛な曲」の一つだったみたいで、コーラスの際「A Taste of Honey(蜜の味)」を「A Waste of money(金の無駄遣い)」とコーラスすることもあったとか。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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