ザ・ビートルズ楽曲データベース

Every Little Thing

邦題
エヴリー・リトル・シング
作者
Lennon-McCartney (ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン、ポール / -
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Rickenbacker 320-12 or 360-12(George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Piano (George Martin)
  • Timpani (Ringo)

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での4枚目にあたるオリジナルアルバム「ビートルズ・フォー・セール」の11曲目に収録されたナンバーである。
ビートルズは「年にアルバム2枚」の契約をこなすために、前作「ハード・デイズ・ナイト」の発売一ヶ月後から、このアルバムのセッションに取りかかっている。
終始ジョンとポールのデュエットで歌われている。

この曲が録音されたのは1964年9月29日、アビイ・ロード第2スタジオにて。
まずは4テイク録音されたが、完成には至らず。

翌日の1964年9月30日に再び着手。
第6テイクはポールが歌ってる途中でゲップをしてしまいボツ、
第7テイクは最後まで演奏するも、なぜか大爆笑で終わったとか。
イントロギター、ピアノ、そしてリンゴのティンパニが第9テイクで初登場。
(もしかしたらいずれかのテイクに重ねたオーバーダブセッションだったのかも。ベーシックトラックは不明。)

最終的に第9テイクが選ばれて収録された。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

特になし

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲に関しては「ジョージがレコーディングに遅刻したために参加していない。ギターパートはすべてジョンが弾いている。」というウワサが出回っていた。
    「ビートルズ・レコーディング・セッション」によると、この2日間のセッションにおいてその様な出来事には一切触れられていない。もし、この曲の録音が3人で行われたのなら、ビートルズのレコーディング史上初めての事になるんだが、それに一切触れられていない、というのも不思議な話である。
    ジョージが参加しているなら、たぶんイントロから聞こえる12弦ギターが担当楽器になるのだが、これまでの12弦サウンドから比べると明らかに丸い音色になっている。
    これはそもそも「楽器が違う」のか「弾き手が違うのか」という2つの原因に絞られるんだが、こういう事もこのウワサに信憑性を持たせたのかも。

    「ギターイントロは第9テイクに初めて登場した」と書いてある様に、12弦ギターが録音されたのは9月30日のセッション時と思われるので、もしかしたら前日の9月29日のセッション(この曲はその日の1番目に取り上げられている)にはジョージがいなかったのかも知れないですね。
  2. 元々はシングルとして発表するつもりでポールはこの曲を書いたらしい。
    当時の恋人だったジェーン・アッシャーの家で作ったそうである。
    いろいろな事情でシングルにはならずにアルバムに収録されただけになったとか。
    この後、10月8日に「シーズ・ア・ウーマン」が、10月18日に「アイ・フィール・ファイン」が録音されているが
    単純に「そっちの方がシングルとしてふさわしい出来だった」という事かも知れません。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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