ザ・ビートルズ楽曲データベース

If I Needed Someone

邦題
恋をするなら
作者
Harrison(ジョージの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョージ / ポール、ジョン
使用楽器
  • Fender Stratocaster? (John)
  • Rickenbacker 4001 (Paul)
  • Rickenbacker 360-12 with Capo(7F)(George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Tambourine (Ringo)

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での6枚目にあたるオリジナルアルバム、「ラバー・ソウル」の13曲目に収録されたミディアムテンポのナンバー。作者であるジョージがリード・ヴォーカルをとり、ポールとジョンがハーモニーをつけている。
日本公演を含む1966年のツアーではセットリストに組み込まれてライブ演奏されている。
裏のリズムを多用する、ジョージならではの作風が確立されてきていると言えよう。

昨年と同じく「1年に2枚のアルバム」のノルマをこなすべく、10月半ばからこのアルバムのセッションは開始された。 実質このアルバムは一ヶ月たらずでレコーディング~ミキシングを経て、完成させている。
しかも、セッション開始の時点では、録音できる曲のストックがなかったそうだ。
ポールはこのアルバムのセッションより、リッケンバッカー4001を使用しはじめている。

まず、1965年10月16日のセッションにて録音開始。
この時は1テイクのみのベーシック・リズム・トラックのみで終了。
同じ日のセッションではシングル「デイ・トリッパー」が完成している。

そして1965年10月18日。ボーカル部分のオーバーダブが行われる。
リンゴはこの時にタンバリンを録音。この曲はこれで完成に至った。
この日は他に「イン・マイ・ライフ」のベーシックトラックが録音されている。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. このアルバムに関しては、1987年のCD化においてもリミックスがやり直されており、またアメリカでも2種類のミックスが出回っていたり(収録曲も本国イギリスとは異なる)、本国でもカッティングレベルの違うアナログ初版の「マトリックス1」などがあって正直キリがない。
    現在、CDで出回っているミックスを下記に羅列しておく。
    • 1987年に発売されたCD(ステレオ)Voが中央に定位しているもの
    • 2009年に発売されたリマスターCD(ステレオ)基本は上記に準拠。
    • 2009年に発売された限定モノラルボックスに収められたCD(モノラル)
    • 上記のモノラル盤CDに収められたボーナストラック(ステレオ)1965年のミックス(Voが右に定位)
    • ザ・ビートルズ’65BOX」に収められたキャピトル(アメリカ)版ステレオミックス。
    • 上記に収められたキャピトル(アメリカ)版モノラルミックス。
    こんな感じで1度の音源で6回楽しめます、というかいい加減にしろコラ。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この時期のジョージのトレードマークでもあったリッケンバッカー12弦だが、ジョージ自身の作品で12弦が使用されている曲はこの曲のみである。
  2. ジョージはこの曲をアメリカのバンド、ザ・バーズ(ミスター・タンブリンマン、ターン・ターン・ターンなどのヒットがある)の「The Bells Of Rhymney」という曲からインスパイアされて書いた、と発言している。バーズのギタリストのロジャー・マッギンは12弦ギターの名手でもあり、ジョージからの影響を最も受けたとか。
  3. この曲は同郷のバンド、ホリーズに競作に近い形で提供された。
    ビートルズがシングルにしない代わりにホリーズがシングルのみでリリースしている。
    ジョージはホリーズのバージョンがヒットする事を望んだが、最終的には失敗。これに腹を立てたのかジョージは「ホリーズのバージョンはコーラスがヘタクソ」「あれはオレの曲じゃない」などと酷評したらしく、ホリーズはそれ以来この曲を演奏しなくなったらしい。けっこう・・・・・大人げないんだな・・・・・
  4. 1991年のジョージの日本公演でも演奏されている。
    管理人はこの曲に関してはビートルズ日本公演の音程悪いヴォーカルを強烈に覚えていたために、このジョージのライブでは「うまくなったなジョージ」と密かに思ってた。
    つーか、おいしいあのコーラス部分でソロ弾くんじゃねえクラプトン!とも思ってたw

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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