ザ・ビートルズ楽曲データベース

The Beatles Recording History

1963年1月11日に発売されたシングル「プリーズ・プリーズ・ミー」が3/2に1位を獲得してますます勢いに乗る4人。

1年に2枚アルバム、そしてその度にシングル曲をという仕事のスパンを決めて、忙しく英国内を走り回る日々が始まった。

一昨年まで革ジャン着て酒飲んでグダ巻きながらステージをやっていた4人がなんとエリザベス女王の前でコンサートをしてしまうほどに大出世。
不敵にもここでジョンは「「安い席の人は拍手を、それ以外の人は宝石をジャラジャラ鳴らしてください」と発言して笑いを取っていた。

4人の音楽、そしてユーモア感覚がイギリス国内でどんどん受け入れられていったのが1963年である。

1963

Date 曲名 備考
1/11 2ndシングル「プリーズ・プリーズ・ミー / アスク・ミー・ホワイ」発売。
2/11 伝説の1Dayセッション! 1stアルバムの為の録音。シングルで発表した4曲以外をこの日に全て録音を終えている。
「ツイスト・アンド・シャウト」は収録曲が1曲足りないために、急遽録音が決まった。
2テイク録音されたが、2テイク目はジョンの声がかすれて使い物にならなかったそうである。
我々がいつも聴いてる声崩壊寸前の鬼気迫るジョンのボーカルは1テイク目のもの。
この日、2nd「ウィズ・ザ・ビートルズ」に収録される「ホールド・ミー・タイト」も録音されているがこのテイクはボツとなった。
3/5 この日、ラストアルバム「レット・イット・ビー」に収録される「ワン・アフター・909」が録音されているがボツ。
この日のテイクから作られたバージョンが「アンソロジー1」に収録されている。
3/13   「サンキュー・ガール」のハーモニカのオーバーダブセッション
3/22 1stアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー」発売。
4/11 3rdシングル「フロム・ミー・トゥ・ユー / サンキュー・ガール」発売。
7/1 複数回のテイクを重ねるが細かい記録は不明。
7/4   7/1に録音された物を編集・ミキシング
7/18

※2ndアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」のセッション開始。

この日の「ティル・ゼア・ウォズ・ユー」はボツにされて、後日改めてリメイクされる。

7/30

午前・午後に分けて行われた規則正しいセッション(笑)
それでも午後は”消灯時間”を1時間オーバーしていたとか。

8/21   これまでに録音した2ndアルバムの曲を編集・モノミキシング
8/23 4thシングル「シー・ラヴズ・ユー / アイル・ゲット・ユー」発売
9/11 ジョージの自作曲が初登場。
この日完成したのは「オール・アイヴ・ゴット・トゥ・ドゥ」「ナット・ア・セカンド・タイム」で、残りは翌日のセッションでリメイクされる。
9/12  
9/30 4人は休暇のため不在。
ジョージ・マーティンがピアノ、ハモンドオルガンをオーバーダブ。
10/3 彼氏になりたい」にリンゴのマラカスをオーバーダブ。
10/17

※4人にとって初めての4トラックレコーディング。

なぜかここで「ユー・リアリー・ゴット・ア・ホールド・オン・ミー」のリメイクが1テイクだけ行われたが即座に中止されている。

10/21   抱きしめたい」「ジス・ボーイ」のモノ・ミキシング。
10/23 彼氏になりたい」のオーバーダブ(ギター?)
10/29   2ndアルバムの「ステレオ・ミキシング
10/30   マネー」のステレオ・ミキシング。
左右に別々の2トラック・モノ・ミックスを使用した。
これがステレオ・モノラルでの違いの原因。
11/22 2ndアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」発売。
11/29 5thシングル「抱きしめたい / ジス・ボーイ」発売。

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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