ザ・ビートルズ楽曲データベース

The Beatles Recording History

1月のフランスでの公演中、「アメリカで『抱きしめたい』が1位になった!」との知らせが届いた。

満を持して2月に初のアメリカ公演。
ものすごい出迎えに4人が一番びっくりしたらしい。
初出演した「エド・サリヴァン・ショー」の放映中は7300万人の人がテレビに釘付けになり、泥棒の検挙が1件もなかったとか。

4月にはアメリカチャートの1位から5位を独占し香港、オランダ、デンマークなど世界を演奏旅行で飛び回った。

その間になんと初主演映画も撮影して、1年に2枚のアルバムを作ってしまうというとても忙しい1964年なのです。

1964

Date 曲名 備考
1/24   後日に行われる「営業仕事」の為に「抱きしめたい」のテープをコピーw
1/29

この時、ビートルズはパリでの19回コンサートの為にフランスに滞在中で、その時にこの「ドイツ語」版の録音をEMIパテ・マルコーニスタジオで渋々行った。
シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語)」は新たに演奏も録音し直しているが適当さ溢れる演奏である。

さっさとドイツ語版の仕事を片付けて時間が余ったビートルズは、その間に6thシングルの「キャント・バイ・ミー・ラヴ」を完成させてしまうのであった。

2/25

※3rdアルバム「ア・ハード・デイズ・ナイト」のセッション開始
※ジョージ、12弦ギター初登場

3/2から「初主演映画」の撮影が決まっていたために、何曲かを録音して提出せねばならないために急遽セッション開始。(1週間前・・・・)
この日の「アンド・アイ・ラヴ・ハー」はエレキ編成で、ボツになったが「アンソロジー1」に収録された。

2/26 キャント・バイ・ミー・ラヴ」ユー・キャント・ドゥ・ザット
のモノミックスを作成。
そして前日の2曲をリメイクしたが「アンド・アイ・ラヴ・ハー」はまたも完成せず。
2/27 ようやく「アンド・アイ・ラヴ・ハー」完成。
他の2曲もこの日に完成している。
3/1

※ビートルズ、初の日曜出勤(録音)

撮影開始を翌日に控え、さすがに休んでいられなかったのか
この日も勤労する4人。
しかも、アルバムや映画とは関係ない2曲もここで録音。
たった3時間でこの3曲を仕上げたそうな・・

3/3   映画会社から「さっさと録音物よこせ」との要望に応えるためにせっせとモノ・ミキシング。
3/12   1/29のドイツ語版2曲がステレオリミックスされて西ドイツ、そしてなぜかアメリカにも発送される。
3/20 6thシングル「キャント・バイ・ミー・ラヴ / ユー・キャント・ドゥ・ザット」発売。
4/16 ここでまさかのタイトル曲登場w
映画の撮影はほとんど終わっていたにも関わらずタイトルはまだ決まっていなかったそうな。。。現代では絶対にありえないグダグダ進行である。
この曲はこの日1日で仕上がる。
4/23   ハード・デイズ・ナイト」のモノミックスを作成
5/22   ビートルズが休暇中にジョージ・マーティンが「ユー・キャント・ドゥ・ザット」にピアノをオーバーダブするが結局ボツ。(もうリリースされてるのに・・・?)
6/1 映画も完成、休暇で気力もバッチシ戻った4人は録音を再開。
アルバムのB面は映画に使われない曲を収録する事になっていて、またそれからもれた曲はEP「Long Tall Sally」に収録される事が決まっていた。
この4曲はこの日に全て完成している。
6/2 前日に続いてのセッション。
この2日間で7曲を完成させるという仕事の早さ・・・・
6/3  

リンゴが朝、倒れてしまったために、代役のジミー・ニコルを加えてのリハーサル。
この2日後にこの編成でコペンハーゲンでのライブを行った。

この日、リンゴ不在なのに録音テイクが残っており、「ノー・リプライ」のデモテイク(ドラマーはジミーでもないそうだ)、そしてジョージ作の「You Know What to Do」が録音されている。
このテイクは「アンソロジー1」に収録されている。

6/4   ビートルズはツアー中で不在。
ジョージ・マーティンが「スロウ・ダウン」にピアノをオーバーダブ。
(しかし、けっこういい加減な演奏w 4人がいないから適当にあげたか?)
6/19 EP「Long Tall Sally」発売。未発表曲のEPが発売されたのはこれが最初。
収録曲は「ロング・トール・サリー」「アイ・コール・ユア・ネーム
スロウ・ダウン」「マッチ・ボックス
6/22   3rdアルバム「ア・ハード・デイズ・ナイト」の為のリミックス。
ビートルズの4人はこの日ツアーで不在。
7/10 7thシングル「ハード・デイズ・ナイト / 今日の誓い
3rdアルバム「ア・ハード・デイズ・ナイト」発売。
8/11 ※4thアルバム「ビートルズ・フォー・セール」のセッション開始
休まない4人。これも「年に2枚アルバム」のノルマ故か・・・。
8/14

前回のアルバムで全曲オリジナル曲という快挙を成し遂げたビートルズであったが、さすがにリリース後1ヶ月というブランクでは、曲を書く時間がなかったようである。

ミスター・ムーンライト」は後日リメイクされる。

「Leave my Kitten Alone」はリトル・ウィリー・ジョンのナンバーで、初期からのステージレパートリー。
ジョンのすさまじいヴォーカルがカッコいい曲だが最終的にはアルバムからは外されてリリースされなかった。
現在では「アンソロジー1」に収録されている。

8/23  

※ハリウッド・ボウルでのライブレコーディング。

未だCD化されていない「ザ・ビートルズ・スーパー・ライヴ!」の為の録音

9/29 ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」は未完成。
9/30 エヴリー・リトル・シング」が完成。
ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」はまたも未完成。
10/6 この日はこの曲に費やされる。
制作の過程が「アンソロジー1」に収録されている。
10/8 アルバムには収録されずに、シングル「アイ・フィール・ファイン」のカップリング曲として収録される。
10/12   シーズ・ア・ウーマン」のモノ、ステレオミックス作成。
10/16   ノー・リプライ」のモノミックス作成。
10/18

オニのような集中力を見せる4人。
この日だけでシングル「アイ・フィール・ファイン」を含む7曲を仕上げてしまうという凄まじさ。

エイト・デイズ・ア・ウィーク」はイントロとアウトロの部分を編集用に録音し、その後に「カンサス・シティ~ヘイ・ヘイ・ヘイ・ヘイ」を2テイクで決め、「ミスター・ムーンライト」は3テイク、シングル「アイ・フィール・ファイン」は9テイク、「アイル・フォロー・ザ・サン」は8テイク。

その後の「みんないい娘」「ロック・アンド・ロール・ミュージック」を1テイクで決め、そして「ワーズ・オブ・ラヴ」を3テイクでこの日の録音を終えている。

いやはや・・・・すごい・・・

10/26

モノミックス作成、及びアルバムの為の最後のレコーディングセッション。

ハニー・ドント」は元々ジョンのレパートリーだったが、リンゴの歌う曲が今までのセッションでなかったためにリンゴが歌う事になった。

ホワット・ユー・アー・ドゥーイング」はこの日、リメイクされて完成した。

なお、この頃からアルバムのミックスにもメンバーが立ち会うようになっている。

10/27   ステレオ盤の為のリミックスを手早く終える(笑)
1時間もかけられなかったそうな。
当時はキワモノ扱いだったらしいです、ステレオ機器。。
11/4   この日にステレオミックスを全て完了させた。
11/27 8thシングル「アイ・フィール・ファイン / シーズ・ア・ウーマン」発売。
12/4 4thアルバム「ビートルズ・フォー・セール」発売。
クリスマスシーズンになんとか間に合ったのでした。

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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