ザ・ビートルズ楽曲データベース

The Inner Light

邦題
ジ・インナー・ライト
作者
Harrison(ジョージの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョージ / ポール、ジョン
使用楽器
  • Shehnai (Sharad Jadev, Hanuman Jadev)
  • Flute (S.R. Kenkarae, Hari Prasad Chaurasia)
  • Sarod (Ashish Khan)
  • Tabla,Pakhavaj (Mehapurush Misra)
  • Sitar (Shambu-Das, Indril Bhattacharya, Shankar Ghosh)
  • Dholak,Harmonium (Rijram Desad

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Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での17枚目のオリジナルシングル「レディ・マドンナ」のカップリング曲。
この曲はイギリスでは1968年3月15日に発売された。
作者のジョージがリード・ヴォーカルを取り、ジョン・ポールがコーラスを付けている。

各オリジナルアルバムには未収録のために、編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。

この曲はインド・ムンバイにあるEMIレコーディングスタジオでバックトラックが録音されている。
ジョージは元々映画「WONDERWALL」のサウンドトラック制作の為にインドに滞在していた。
サウンドトラック版の録音が予想より早く終わってしまったために、「もしかしたらビートルズで使うかも知れない」と思ったジョージは、雇った現地のミュージシャンを使ってインストゥルメンタルを数曲録音した。
これが1968年1月12日の出来事である。

その内の一つがこの「ジ・インナー・ライト」へと発展するのである。
このインストは5テイク録音されていたようである。

1968年2月6日。アビイ・ロード第1スタジオ。
持ち帰った2トラックのステレオマスターテープの第5テイクをアビイ・ロードの4トラックレコーダーに移し替え、
これを第6テイクとした。
ジョージは「オレが歌ったら曲を壊すかも知れない、歌いたくない」とかなり消極的だったが、ポールの励ましもあってなんとかリード・ヴォーカルを録音する。
また、「Arrive without travelling」の部分だけがダブルトラック処理されている。

1968年2月8日。アビイ・ロード第2スタジオ。
先日の第6テイクにジョンとポールのコーラスを加えてこの曲は完成にいたる。
この日の内にモノリミックスが作成された。

以上の経緯でわかるように、この曲ではビートルズは楽器演奏はなにもしていない。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. モノラルとステレオではイントロ部分の弦楽器のリード・フレーズが異なっている。
    これは当時全く気づかなかったが・・・・・この曲にそれほど注意を払ってなかったって事なのかな・・・・
  2. 今では簡単にステレオバージョンが手に入りますが・・・・
    この曲はビートルズ活動中にはステレオではリリースされなかったのである。
    この曲のリアル・ステレオ・バージョンが収録されたのは1981年に発売された「The Beatles EP Collection」に付いていたオマケEPだけだったのだ。
    お金を貯めてEPコレクションを買って、初めて聴いたとき音の分離、輝きに感激したもんだ・・・・・
    今では普通に手に入ります。はい。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲はジョージ作の楽曲が、B面曲とはいえ初めてシングルになった曲である。
    元々この時期には「アクロス・ザ・ユニバース」も録音が進んでいたんだが、ジョンが出来に不満足だった事、そしてこの曲のすばらしさもあって、ジョンが「アクロス・ザ・ユニバース」をシングル候補から取り下げてしまったのである。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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