ザ・ビートルズ楽曲データベース

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邦題
ノー・リプライ
作者
Lennon/McCartney(実質はジョンの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / ポール
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gretch Country Gentleman (George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Piano (George Martin)
  • Hand Clap

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での4枚目にあたるオリジナルアルバム「ビートルズ・フォー・セール」の1曲目に収録された、フォーク・ロック調のナンバー。
ビートルズは「年にアルバム2枚」の契約をこなすために、前作「ハード・デイズ・ナイト」の発売一ヶ月後から、このアルバムのセッションに取りかかっている。
作者であるジョンがリード・ヴォーカルをとり、ポールがハーモニーを付けている。

この曲は1964年9月30日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音された。
全部で8テイク録音され、第8テイクが最終テイクに選ばれた。

また、この録音に先駆けた1964年6月3日。
リンゴが扁桃腺のための病気でツアーを休む事になり、この日に代役のジミー・ニコルとのリハーサルが行われたのだが、そのリハーサルが終わった後に、この曲のデモテープが録音されている。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Anthology 1」に1964年6月3日のセッション、テイク1(デモ)が収められている。
    ライナーノーツによると、この日はジミー・ニコルのリハーサル終了後に3曲のデモテープが録音されたらしいが、ドラマーはリンゴでもジミーでもないそうだ。
    テイク1(デモ)ではドラムが入っているが誰が叩いたのかは不明である。
    この曲はトミー・クイックリーというシンガーに提供する予定だったらしく、そのトミーなる人物に合わせたアレンジなのか知らないが、かなり荒っぽいアレンジ(1stの「ミズリー」に似た感じ)だ。
    トミーはこの曲をレコーディングしたにもかかわらず、リリースはされなかったそうである。
    なお、この日はジョージ作の「You Know What to do」も録音されており、これも「The Beatles Anthology 1」に収録されている。
  2. おなじく「The Beatles Anthology 1」に1964年9月30日のテイク2が収められている。
    これはリリースされたものにかなり近いアレンジになっている。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. ジョンがこの曲をディック・ジェイムス(ビートルズの曲を管理運営する音楽出版社『Northern Songs Ltd(ノーザンソングス)』の経営者)に聞かせた際、ジェイムスは歌詞について「君もずいぶんと大人になったものだね」とコメントしたとの逸話がある。

各種聴き放題サービスでのビートルズ作品の取り扱い状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

参考文献

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

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