ザ・ビートルズ楽曲データベース

Yesterday

邦題
イエスタデイ
作者
Lennon-McCartney(ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / 
使用楽器
  • Epiphone Texan (Paul)
  • violin(Tony Gilbert)
  • violin(Sidney Sax )
  • viola (Kenneth Essex)
  • cello(Francisco Gabarro)

Recording Data ~レコーディング・データ

ビートルズの英国での5枚目にあたるオリジナルアルバム、そして2作目の主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ヘルプ! 」の13曲目に収録された、「20世紀で最もカバーされたバラード」と言われる曲。
サントラアルバムとはいえ、B面は映画では使われていない曲が収録されている。
作者のポールがリード・ヴォーカルをとっており、また他のメンバーはレコーディングには参加していない。
ストリング・カルテットとして4人の外部ミュージシャンが参加している。

この曲は1965年6月14日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音された。
この日に録音されたのは「夢の人」そして「アイム・ダウン」とまさにポールの為の一日であった。

ポールが1音下げチューニングのアコースティックギター(テキサン)で2テイク歌い、
2テイク目にストリングスがオーバーダビングされた。
ストリングスのオーバーダビングの際に、ポールはもう一度ヴォーカルを録音しなおした(1回目のSomething wrong~の部分か?)そうだが、ヘッドフォンを使わなかったためにモニタースピーカーの音が紛れ込んでしまってダブルトラックの様に聞こえてしまっている、と「ビートルズ・レコーディング・セッション」には書かれている。

・・・・しかし、歌い終わりの語尾の部分が明らかにズレているので、これはこの部分だけにヴォーカルを重ねた(つまりダブルトラック)んじゃないか、と推測する。

ちなみにポールはこの曲を、「アイム・ダウン」を張り裂けんばかりの声で歌ったすぐ後に録音している。

Out Takes ~ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Anthology 2 」に第1テイクが収録されている。このテイクはとても興味深く、ギターコードを誰かに伝える様子、そこに(コントロールルーム?)居合わせたジョージの声(この曲にはメンバーは立ち会いもしなかったという噂が流れていた。)、そしてイントロの異なるギターストローク等々、聞き所は満載である。
    もちろん、このテイクにはストリングスは入っておらず、実質ポールの弾き語りが聴ける。
  2. 同じく「The Beatles Anthology 2 」に1965年8月1日に行われたブラックプール、ABCシアターでのライブ演奏が収録されている。
    ジョージがMCで「リバプールから来たポール・マッカートニーが歌います。オポチュニティ・ノックス!」と当時テレビでやってたオーディション番組風に紹介して笑いをとっています。
    それに対して「サンキュー、ジョージ」と応えるポールもいい感じです。
    ライブとは言うものの、歌のみでおそらくバックの演奏はオケでしょう。ストリングスも入ってます。
  3. モノラルミックスの中に1回目の「Something wrong~」の部分だけに深いエコーがかかる物がある。

An anecdote ~ こぼれ話

  1. この曲はアメリカと日本ではシングルカット(カップリングは「アクト・ナチュラリー」)されて、USチャート1位を4週間記録した。本国イギリスでシングルカットされたのは1976年で、解散6年後の事であった。
  2. 1966年のツアーではこの曲も取り上げられたが、その場合バンドアレンジで演奏されている。
    キーも演奏上の都合で、録音されたものより1音高くなっている。
    日本公演でもこの曲は演奏された。
  3. ポール曰く、「寝てるときに夢の中でこの曲ができて、起きてから慌ててコードを付けたんだ。あまりにも自然に浮かんできたから、誰かのパクリじゃないかと思って、みんなに聞いてもらったけど、誰もこのメロディを知らないと言うから僕の曲にすることにしたんだ」とか。
    しかも仮タイトルは「Scrambled Egg」だったそうです。
  4. ポール自身、この曲はお気に入りの様で現在のライブではほぼ定番となっている。
    ある日インタビューで「いつもイエスタデイばかりで飽きないのか?」と聞かれた際にポールは
    たとえばストーンズ見に行って『サティスファクション』やらなかったら、金返せ!って思うだろ?」と
    サラリと答えたそうな。うーん、オトナだねえ。
  5. 当時、日本ではビートルズ=やかましい連中という認識があったみたいで、あるテレビで
    「私はビートルズみたいなうるさいヤツラは大嫌い。あんなヤツラよりこういう『イエスタデイ』みたいな曲を歌うグループが好きなんです!」という、ウソみたいな発言があったとかw
  6. この曲をレコーディングする際に、ストリングスを入れたらどうか?と提案したのはプロデューサーのジョージ・マーティン卿なのだが、ポールは「軟弱な感じになるのは困る」と渋ったらしい。
    じゃあカルテット(弦楽四重奏)にしたら?との提案に、ポールは「それでいいけど、その代わりヴィブラートは一切なしだ!」と答えて、結局マーティン卿とガッツリと一緒にアレンジを考えたとか。
  7. 1984年の映画「ヤァ!ブロードストリート」でポールは6曲のビートルズナンバーを(スタジオ作品としては)初リメイクしているが、この時はストリングスではなくホーンを取り入れている。
    ちなみに管理人は音楽の授業でこの曲を聴き、「ヤァ!ブロードストリート」で初めてこの曲を聴いた。
    そこからずるずるとビートルズにハマりこんで行ったから、この曲は特に思い出深いのであるw

Youtube

参考文献

Amazon Shop Link

ビートルズ公式録音曲213曲を徹底的に解説!テイク違いやミックス違い、そして2009年リマスターについてを動画等を交えて書き連ねています。

△ページ最上部へ移動

ザ・ビートルズ曲雑記ブログ レコーディング年表(1962-1970) ステレオ・モノラルその他テイク違い一覧表 イギリス本国でのシングルレコード一覧表