遅くなりましたが明けましておめでとうございます。
今年もこの「ビートルズ楽曲データベース」をよろしくお願い致します。
日々に忙殺されておる日常が続いており、ネットでニュースを拾い読みするぐらいしか
今の所出来ておりませんが、今日見たこの記事はテンションがあがりました。
ビートルズ来日50周年!初代ディレクターが語る秘話
http://allabout.co.jp/gm/gc/461306/
これは日本でビートルズを担当した高嶋弘之氏へのインタビューなのですが
これがまたとても面白い内容でした。
特にプロモーションに関してのエピソードがとても面白くて
ヘレン・シャピロとの抱き合わせで「オデオン・ファンクラブ」のやりとりや
評論家対策などもとても微笑ましい内容でしたね(笑)
ある日、「ヘレン・シャピロ※のファンクラブを作りたい」と男子高校生が訪ねてきてね、ちょうどビートルズを売り出す時期だったから、これ幸いにとある提案を持ちかけました。ビートルズとヘレン・シャピロは同じオデオンというレーベルだから、「オデオンファンクラブ」だったらいいよ、と。ビートルズを応援してくれればヘレン・シャピロのことを考えてやってもいいという、いわば取引です(笑)。のちに彼とその仲間たちをアルバイトとしてラジオ局に送り込み、あの手この手をつかって裏でビートルズの「啓もう活動」をさせた(どういう啓もう活動があったかは、ナイショ)。
そのほかにも部下をビートルズみたいな髪型にさせて、テレビのニュースや雑誌に「流行のビートルズカット」と出すことを思いついた。当時、マッシュルームカットなんて言葉もない。たいして長くもない前髪をおもいきりクシで引っぱったりしてね。短すぎる人にはカツラまで用意した。それで、結構サマになっていたし、話題なりました。
それから評論家対策も重要でした。当時、ジャズ評論家の福田一郎先生がどうやらビートルズの音楽に苦い顔をしていたみたいなんですね。そこで早稲田の演劇学科出身の私が一芝居うつわけです。皆のいないところに連れ出して耳打ちする。「先生のおっしゃることはよくわかります。でも先生のことが好きだから言わせてください。ビートルズの人気の波はもう間違いなく日本にやってくると思います。それで先生の評判が下がってしまうところ、僕は見たくないぁ……」。そうやって、そっとビートルズのレコードを渡しました。その後しばらくしたら、「ビートルズは売れる!」と言ってくれた。しめしめ、と思いましたよ(笑)これでラジオのディレクターも曲をかけてくれるぞ、と。
いやはや、これは本当にすごい内容!
高嶋さんの「ビジネス手腕」が存分に発揮されたエピソードだと思います。
ユニークだ、と昔から思っていた邦題のエピソードも興味深く読めました。
個人的には「嘘つき女」の事を聞いて欲しかったのですけども(笑)
オールディーズの時代には、エルヴィス・プレスリーも「ロックの革命児」と言われたけれど、大きな意味ではビング・クロスビーやシナトラ、ルイ・アームストロングなどのようにエンターテインメントの中の一人。プレスリーは過激に演出されていましたけれど、エンターテインメントの枠から出ていなかったのでは、と思います。当時のこうした枠組みとビートルズが大きく違うのは、楽曲を作る時に「メッセージを込めたこと」だと思うんです。それは「愛なんてこんなもんだよ」というささいなことから「平和への願い」といった大きなものまで。この「メッセージ性」が他との大きな違いを生んでいたと思います。
この視点もビートルズとはなんぞや?というのをとても理解されているのだなあ、と改めて思いました。
今年もマイペースではありますがビートルズと向き合って過ごしていきたいと思います。
2000年に発売されたベスト盤「ザ・ビートルズ1」がジョージ・マーティン卿の息子であるジャイルズ・マーティンによって、オリジナルマスターからのリミックスを施しての再発売となりました。
このアルバムが再発売されると聞いた時「そんなに話題になるのかなあ」と思ってましたが
けっこうお祭り騒ぎっぽくなってるみたいですね。
僕自身は「テイク違い」とか「未発表テイク」に心が動くタイプなので
このベスト盤に関しては2000年当時から全く興味がありませんでした(笑)
そもそもね。
ザ・ビートルズのベスト盤に!なぜ!「プリーズ・プリーズ・ミー」が入ってないのか!と。
ビートルズのバンド歴史において、この曲はめっちゃめちゃ重要だと思うんですよね。
少なくとも友達に「ざっと聴きたいのでなんかベスト盤貸してくれ」言われて
「プリーズ・プリーズ・ミー」が入ってないベスト盤なんか貸せませんよファンとしてはw
イントロのハーモニカ、そしてハモリ、「カモン」の掛け合いを経てこそ
次の「フロム・ミー・トゥー・ユー」に繋がるってもんですよ。
「ラヴ・ミー・ドゥ」の次に「フロム・ミー・トゥー・ユー」??いやあ、許せないですね(笑)
僕のぼやきはまあいいとして、今回の目玉はやっぱりレストアされたプロモ映像特典でしょう。
レストア作業中の映像はこちら。
なんというか地味な作業ですが、ここまで映像が蘇るのは本当に驚きですよね。
「アンソロジー」の時のルーフトップコンサートもびっくりしましたが、今回のもすごいです。
レストアされた「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」のPV(ダイジェスト)
この映像なんてため息しか出ないですよね・・・
というか今でも立派に通用する映像センスを持っていたんだなというのを再認識しました。
今回のこの「ビートルズ1」に関しては、このレストア映像がすごく興味ありますね。
ユニバーサルらしく、販売形態はなんと7種類!
- 「ビートルズ 1」 【初回限定スペシャル・プライス盤】(SHM-CD&DVD) ※27曲の音源+同27曲のミュージック・ビデオ /3,980円(税抜)
- 「ビートルズ 1」 【初回限定スペシャル・プライス盤】(SHM-CD&ブルーレイ) ※27曲の音源+同27曲のミュージック・ビデオ /4,980円(税抜)
- 「ビートルズ 1+ ~デラックス・エディション」 【完全生産限定盤】<SHM-CD&2DVD> ※上記1スペシャル・プライス盤+23曲のビデオが入ったボーナス・ディスク(DVD)+スペシャル・ブックレット付 /8,800円(税抜)
- 「ビートルズ 1+ ~デラックス・エディション」 【完全生産限定盤】<SHM-CD&2ブルーレイ> ※上記2のスペシャル・プライス盤+23曲のビデオが入ったボーナス・ディスク(ブルーレイ)+スペシャル・ブックレット付 /9,800円(税抜)
- 「ビートルズ 1」 DVD ※27曲のビデオ /3,900円(税抜)
- 「ビートルズ 1」 ブルーレイ ※27曲のビデオ /4.900円(税抜)
- 「ビートルズ 1」 SHM-CD ※27曲の音源 /2,600円(+税)
もうね。どれにしたらいいのか頭がごっちゃごちゃになっております(笑)
今回ジャイルズ・マーティンがリミックスしたって事は20年ぐらい後に
また全アルバムのリミックスとか出たりするんだろうか・・・・
というよりやっぱり先に映画「レット・イット・ビー」のソフト化を急いで欲しいですよね。
もちろん、リストアしたヤツがいいですけどね(笑)
たまたまルーフトップコンサートの動画を漁ってたら関連動画で見つけたこの動画。
2歳の男の子とパパが演奏する「ドント・レット・ミー・ダウン」のカバーです。
か、かわいすぎる・・・・・!!!!
きっちりとシャウトを決めてる所といい、なんとなくパパとハモってる感じといい・・・
このお二人は「ヘイ・ジュード」もカバーしています。
いやあこれは癒やされる・・・
こうしてどんどんビートルズが子供達に伝わっていくのはとても素晴らしい事ですね。