ビートルズの英国での14枚目のシングル。1967年2月13日に発売された。
作者のポールがリード・ヴォーカルを取り、ジョンとジョージがコーラスを付けている。
カップリング曲は「ストロベリー・フィールズ・フォーエバー」。(両A面扱い)
この曲は元々、「サージェント・ペパーズ・ロンリー・ハーツ・クラブ・バンド」のセッション中に録音された曲で、このアルバムの先行シングルとして発売されたがアルバムには収録されなかった。
1967年11月初旬。「マジカル・ミステリー・ツアー」が2枚組EPとして英国で発表される事が決まった。
しかし、アメリカでは複数の曲をEP盤の片側に詰め込む事が一般的ではなかったため
アルバムに未収録だったこの時期のシングルを収録した編集アルバムとして、LP盤「マジカル・ミステリー・ツアー」が企画され、本国でのEP発売の10日前にキャピトルから先行発売された。
1987年のCDリリースに際して、全世界で音源そしてカタログラインナップを統一する事になり、唯一アメリカ編集盤からこのLPが選ばれて統一カタログにラインナップ入りする事となった。
この楽曲は、CDでは「マジカル・ミステリー・ツアー」の9曲目に収録されている。
録音が開始されたのは1966年12月29日。アビイ・ロード第2スタジオ。
6テイクのリズムトラックを録音して、第6テイクをベストに選ぶとポールは一人スタジオで以下の作業を行う。
この日の録音はこれで終了した。
1966年12月30日。アビイ・ロード第2スタジオ。
前日の第6テイクをリダクションして第7テイクを作成。
ポールのヴォーカルとジョンのバックボーカルを回転を下げて録音。
余談だが、この日は「ホエン・アイム・シックスティー・フォー」が仕上がっている。
1966年はこの作業がビートルズ最後の仕事となった。
1967年1月4日。アビイ・ロード第2スタジオ。
第7テイクにポールのヴォーカル、ジョージのギター、ジョンのピアノを追加する。
翌日の1967年1月5日。アビイ・ロード第2スタジオ。
前日のポールのヴォーカルを再び録音しなおした。
翌日の1967年1月6日。アビイ・ロード第2スタジオ。
ここでポールのベースとジョンのギターをオーバーダブ。
リンゴの追加ドラムとジョンのコンガも録音すると、トラックがいっぱいになったのでここでリダクション。
これにより出来上がった第8テイクにジョンとジョージ・マーティンのピアノ、ハンドクラップ
そしてジョン、ポール、ジョージのスキャットコーラスをオーバーダブした後に再びリダクション。
これが第9テイクとなる。
1967年1月9日。
この日は外部ミュージシャンによる4台のフルート、2台のトランペット、
そしてフリューゲルホーンとピッコロ2台を第9テイクにオーバーダブ。
1967年1月10日。
ハンドベルをオーバーダブ。
1967年1月12日。2度目の外部ミュージシャンによるセッション。
トランペット2台、オーボエ2台、イングリッシュ・ホルン2台、そしてダブル・ベース1台を録音する。
1967年1月17日。
ポールは1月11日にテレビでクラシックコンサートの「ブランデンブルグ協奏曲第2番ホ長調」を見て、「これだ!」と思い、そのテレビで見たピッコロ・トランペット奏者、デビッド・メイスンをレコーディングに招いた。
ここで間奏とエンディングのピッコロ・トランペットが録音され、すべての録音が終了する。
その日のうちにモノラルミックスが作成されて、アメリカに送られた。
1967年1月25日。
1月17日に作成したミックスは改善の余地ありと判断されて、この日に再度ミックスされる。
しかし1月17日のミックスはすでにアメリカのラジオ曲にはプロモーション盤として出回っていたために、後にコレクターズアイテムとなる。
ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)
なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。
Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。
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Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
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音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。
オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。
惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。
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