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Love me Do

Love me Do

邦題
ラヴ・ミー・ドゥ
作者
McCartney / Lennon
リードヴォーカル / コーラス
ポール / ジョン
使用楽器
  • Gibson J-160E(George)
  • Hofner Bass (Paul)
  • Premier (Ringo,Andy White)
  • Harmonica (John)

レコーディング・データ

デビューアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー 」の8曲目(アナログではこの曲からB面)に収録されているミディアムテンポのナンバー。
ビートルズの本国イギリスにおけるデビューシングルであり、チャート最高位17位。(マネージャーのブライアン・エプスタインが買い占めたおかげとのウワサも)
ジョンとポールがほとんどデュエットで歌っている。

最初に録音されたのは1962年の6月6日。
EMIの契約の為のオーディションと言われるセッション内である。(ドラマーはピート・ベスト)

次の録音は1962年9月4日。ドラマーはリンゴ・スター。
この日はビートルズのデビューシングルになるはずだった「How Do You Do it」を録音するためのセッションだった。この曲は他の作家の手によって書かれたナンバーで、ビートルズの為に用意された楽曲である。
録音を終えた後、ビートルズは「やっぱり、オリジナルで勝負したい」と申し出て、再度「ラヴ・ミー・ドゥ」に着手する。
この日は結局15テイク以上、録音した。
「How Do You Do it」は後に、「The Beatles Anthology 1 」に収められている。

そして1962年9月11日。リンゴのドラムに不満を覚えたプロデューサー、ジョージ・マーティン卿はセッション・ドラマーであったアンディ・ホワイトをこの日のセッションに呼んだ。彼は当時32歳。メンバーよりかなり年上だった。
この日、リンゴはかわいそうにコントロールルームの隅にぽつんと座っていたそうである。
せめてもの、という事なのかリンゴはこの日のセッションで「ラヴ・ミー・ドゥ」ではタンバリンを。
同日録音された「P.S.アイ・ラヴ・ユー」ではマラカスをプレイした。
採用されたテイクは最終テイクである第18テイクである。

1962年10月5日にこのシングルはリリースされたが、最初のリリースは9月4日のリンゴバージョンであった。
しかし、翌年になってから発売されたこの曲はすべて9月11日のアンディバージョンに差し替えられた。
マスターテープの混乱を避けるために、リンゴバージョンは早々と破棄されたそうな。

よって、このアルバム「プリーズ・プリーズ・ミー 」に収められているのはアンディバージョンである。

ミックス、テイク違い&リマスター

  1. ミックス違いならまだしも、この曲に関しては3人のドラマーによるバージョンが存在する。
    • 1962年6月6日のピート・ベストバージョン
      途中でビートがシャッフルから8ビートに変わったりとかなり不安定なアレンジである。
      このバージョンは「The Beatles Anthology 1 」に収められている。
    • 1962年9月4日のリンゴ・スターバージョン
      このバージョンは「パスト・マスターズ vol.1&2」に収められている。
      マスターテープが破棄されていたために、このCDが発売される際にはレコード盤からマスターを起こしたそうである。
    • 1962年9月11日のアンディ・ホワイトバージョン
      このバージョンが「プリーズ・プリーズ・ミー 」や「The Beatles 1962-1966」に収められている。
      タンバリンが入っているので、簡単に判別できる。
  2. マスターテープを全て残すようになったのは1963年からの事なので、この曲(1962年セッション)のステレオバージョンは存在しない。ステレオと明記されているのは、いずれも疑似ステレオである。
  3. BBCラジオに出演した際の1963年7月10日のセッションは「The Beatles Live at BBC」に収められている。

こぼれ話

  1. 当初、この曲のサビはジョンが歌うはずだったのだが、ハーモニカをヴォーカルラインとかぶって吹かなければならないアレンジの為に、急遽ポールが歌う事になったそうだ。
    ポールによると「あれはすごく緊張した出来事だったよ!いきなり歌えって言われてさ。」との事。
  2. グループのドラマーなのに、別のドラマーを呼ばれてタンバリンを叩かされたリンゴはかなり凹んだそうである。ジョージ・マーティン卿はこの時の非礼を、後年リンゴに詫びたそうだが笑って許したとの事。

聴き放題サービスでのビートルズの取扱状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。
公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

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