この前の「U.S.Box」に続き、まさかオフィシャルブートレッグまでとは。
『Beatles Bootleg Recordings 1963』iTunes限定で配信開始。
http://www.universal-music.co.jp/the-beatles/news/2013/12/18_itunes
どうやらiTunesのみの配信という事らしいですが、
1963年のスタジオアウトテイクなどが59曲配信されています。
今までのアップル(この場合はビートルズの会社)の戦略からすると
あまりにも告知などの情報が少なすぎますよね。
しかも最近ようやく重い腰を上げて配信開始したiTunesのみなんてのもおかしい話で。
公式だから音もいいのかな?とも思ったのですけれども
Youtubeにアップされてる「Bad to me(Demo)」を聞く限り
本当に海賊盤そのものの音質っぽいです。
http://www.youtube.com/watch?v=sSaU-yD9w8A
これは懐かしの「Not For Sale(海賊盤)」に収録されてたものですね。
久しぶりにこれを聴いてちょっとノスタルジックになってしまいました。
今回レコーディングのアウトテイクは15曲。
あとはほとんどがBBCセッションの物なんですけども
2ndアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ」からたった2曲なのはちょっと寂しい。
最初「ホールド・ミー・タイト」の文字が見えた時に
もしかして1stアルバムのセッション時の物かな?とも思ったんですけど
どうやらこれは違うみたいです。
色々と情報を探ってみると、この記事が一番詳しそうです
http://www.sankeibiz.jp/express/news/131215/exd1312150003000-n1.htm
ビートルズの貴重な未発表音源が、50年の時を経て日の目を見ることになった。音源を所有する英レコード会社のアップルが17日から音楽配信サイトで販売 するもので、ロイター通信が13日に報じた。アップルはこの時期にリリースする理由を明らかにしていないが、英BBCは「著作権の延長が狙いであることは 明白」としている。欧州連合(EU)は今年から、音楽著作権の保護期間を録音後50年から70年に延長したが、50年経過しても発表されていない録音は延 長の対象外となるためだ。ファンにとっては、理由は何であれ、楽しみな朗報と言えそうだ。
なるほどね。このままじゃ海賊盤が合法になってしまうので
年が明ける前にこういう形で公式という体裁を取ったって事なのかな。
それならもう50年も前の事なので、蔵の中全部出してしまえばいいのにな、と思います。
そりゃあ中には聞くに値しない物もあるでしょうけども
少なくとも「ゲット・バック・セッション」の時よりかは覇気があるでしょうし(笑)
もしかしたら年内に第2段が配信されるかも知れませんね。
それにしても最初は1500円で出てた物が6000円で出されたりとか
なーんかそれらしくないですよね。
いつもならそれこそボックスセット、豪華ライナー付で出しそうなもんなのに。
いやはや、またとんでもないもんが発売されるもんで・・・・
ビートルズ、アメリカ編集盤を集めたボックスセット『THE U.S. BOX』が1月にリリース
http://ro69.jp/news/detail/93913
ザ・ビートルズのアメリカ編集盤のアルバムを集めたボックスセット『THE U.S. BOX』が1月22日(水)に日本リリースされることが発表された。
日本では1987年にザ・ビートルズのオリジナル・アルバムがCD化されて以来、イギリス盤と同内容の日本盤が制作されてきたが、『THE U.S. BOX』では1964年から1970年にかけてアメリカでレコードとして発売された作品アルバムが、CDボックスとしてまとまった形で発売される。CD13枚組のボックスセットとなっている。
まさかこんな物が出てくるとは思いもよりませんでした。
あの「キャピトルアルバム」の時も「まためんどくさいもん出しやがって・・・」と思い
そして2009年リマスターとモノラル発売でボルテージは最高潮に達し、
勢い余ってこのサイトを開いてしまったのですが、まさかアメリカ編集盤ボックスとは(笑)
これってアップルは絡んでるんだろうか・・・
気になるツイートを見つけました。
なんとまあ。
そもそも初CD化の時の題目って
「世界中の編集盤をやめてラインナップ統一 」
ってものじゃなかったでしたっけ。
1983年に勝手に日本でCDの「アビイ・ロード」が出た時に文句付けて発売中止に追い込んだ側が
こんな商売に手を染めるなんて、なんかもうちょいと呆れてしまうんですけどっ(笑)
ご存じの方は多いと思いますが改めて説明すると、
ビートルズはまずイギリスで成功して、次はアメリカ進出を果たしたのですけども
なんと7枚目の「リボルバー」までは曲順などの決定権がアメリカ側にあったのです。
なので同じ「ラバー・ソウル」や「リボルバー」というアルバムでも収録曲が違っておりました。
現在CDでお馴染みになっているアルバム「マジカル・ミステリー・ツアー」は
アメリカで発売された編集盤だったのです。
イギリス本国ではEP2枚組で発売されてました。
新たにリマスターされるって事は、当時アメリカ盤のみに存在していた音源の違いが
そのまま残されるかどうかは微妙ですけども
今回の目玉となるのはやはり映画のサントラ盤の「A Hard Day’s Night」と「Help!」の2枚。
当時アメリカでの編集盤は映画で使われたインスト曲が収録されており、
「A Hard Day’s Night」のインスト曲は恐らく音源としてCDで出るのは初めてでしょう。
(「Help!」で使われたインスト曲はキャピトルアルバム2に収録済み)
それと「ビートルズ物語」ですか。
これはドキュメンタリーの「音のみ」という我々日本に住んで英語がしゃべれない者からすると
なんのこっちゃかわからんようなアルバムですが、これも初CD化。
「イエスタデイ・アンド・トゥデイ」とかはせめて「ブッチャーカバー」を付けてくれるとか
それぐらいはして欲しい所ですけどもそれはまあ無理でしょうし(笑)
キャピトルアルバム1&2を所持している人にとって
今回発売のセットで新たに手に入るテイク・ミックス違いはほぼありません。
期待されるのは「リボルバー」収録曲のアメリカミックスですが、
手持ちの「ビートルズ海賊盤事典」によると、
アメリカ編集盤モノラルミックスに「ドクター・ロバート」の終了後に
ジョンによる「OK,F.A.B.」というつぶやきが聞こえる、というのと
あとは「アイム・オンリー・スリーピング」の逆回転ギターの位置違い ぐらいですかね。
それなら「ビートルズ・スーパー・ライヴ」も出してくれよ、とも思うんですけども
この「まとめ売り商法」ってなんか大人をカモにした商売な気がして好きじゃないんですよねえ(笑)
僕は今回はそっと見守る事にしますw
財力に余裕のあるお友達が買った時に聞かせてもらう事にしようっと。
ちょいと時間が出来たので、ポールの1984年の映画「ヤァ!ブロード・ストリート」を
久しぶりにじっくりと鑑賞しました。
映画としては「夢オチ」という事もあり
さんざんな評価だったような気がしますけども
私にとってはビートルズへの入口だったアルバム、そして映画だったので
とても想い出深い作品だったりします。
この映画を見たのが中学2年の冬休みだったかな・・・
あの頃は空前のサントラブームで、夏に「フットルース」
そして冬に「ゴースト・バスターズ」「パープル・レイン」と
音楽物の映画を見まくった気がします。
(そういえば全部一人で見に行ったわ・・・・寂しい・・・・)
当時は子供だったのでよくわからずに見過ごしてた事も
大人になった今ではよくわかる!
「イエスタデイ」が原曲と違いホーンアレンジされてたりとか
映画の為の新曲である「悲しきバッド・ボーイ」のギタリストが
実はデイヴ・エドモンズとクリス・スペディングという
イギリスのいぶし銀ロックンローラーだった事とか
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あのおかしなメイクで全くわからなかった
「心のラヴ・ソング」のバンドメンバーが
ドラム:ジェフ・ポーカロ、ギター:スティーブ・ルカサー(TOTO)
ベース:ルイス・ジョンソン(ブラザーズ・ジョンソン)というすげえメンツだったりとか
(しかもダンサーはシャラマーのジェフリー・ダニエル!)
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よく考えたら末恐ろしいメンツが集まった豪華アルバムだったんですよね。
「ソー・バッド」でストラト弾いてるのが10ccのエリック・スチュワートで
「ボール・ルーム・ダンシング」のベースがジョンジー!
この映画は大人になったロックファンが楽しむためのものなのかも(笑)
そういえばこの映画ではリッケンベースを弾いて歌うポールも見れますが
この後のツアーではヘフナーを使用しだしたのでけっこうレアですよね。
なんとなくこの映画を避けてた方はぜひ見てみて下さい。
ストーリーと「エリナー・リグビー」の後のポールの妄想シーンさえガマンすれば
ロンドンの風景(夜景も含めて)も楽しめると思います(笑)
この映画の時、ポールは42歳。
なんと今の自分と同じ年齢なのでした。