ポールは最近、なんか思い詰めたように昔の曲を今のバンドで再現してるような
そんな気がしてならないのですが、まさかこの曲までライブで飛び出すとは。
「Come and Get it」はもともとバッド・フィンガーのために書かれた曲で
「アビイ・ロード」セッション中の1969年7月24日に
ポール一人によってレコーディングされた曲です。
https://beatlesdata.info/chronological/1969.html
この曲は後ほど「アンソロジー3」に収録されたのですが
最初に聴いたのは確か海賊盤「Sessions」でした。
ささっと作った割には出来が良くて、ポールはバッド・フィンガーに
「このデモテープ、出来が良いからこのままコピーするんだ。ヒットするから。」と
告げたそうです。
バッド・フィンガーのバージョンはこちら。
http://www.youtube.com/watch?v=9tOnbeNAxdU確かに完コピですね(笑)
とはいえ、自分はこの曲をあくまで「ビートルズの曲」として聴いていたので
やっぱりこっちは違和感があったかなあ。
それにしてもポールはなんでこの曲を引っ張り出したんでしょうねえ。
元はいわば数十年ぶりに掘り出されたデモテープですから(笑)
僕が思うに、今のポールのバンドって息子ぐらいの年齢の人が多いから
リハーサルで、なんとなく他のメンバーが弾きだしたら
「おっ、シブイの知ってるねえ。オレまだ歌えるかな?」みたいに
演奏が始まって、演奏が終わったら
「グレイト!よっし、今日の夜のショーでやってみるか!」とかで
こういうサプライズ的な演奏曲目が決まってる気がします。
僕が今のポールのバンドが好きな理由は
各メンバーのプレイにポールの楽曲に対する「愛」が見えるからなんですよね。
この「Come and Get it」のライブももちろん気に入りました。