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For No One

For No One

邦題
フォー・ノー・ワン
作者
Lennon/McCartney(ポールの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ポール / -
使用楽器
  • Rickenbacker 4001 (Paul)
  • Ludwig (Ringo)
  • Piano (Paul)
  • Clavichord (Paul)
  • Tambourine
  • French Horn (Alan Civil)

レコーディング・データ

ビートルズの英国での7枚目にあたるオリジナルアルバム「リボルバー 」の10曲目に収録されたバラードナンバー。作者のポールがリード・ヴォーカルをとっている。ジョンとジョージはこの曲には参加していない。

前アルバム「ラバー・ソウル」のレコーディング・セッションから半年の充電期間を経て開始されたこのアルバムのセッションは、さまざまな実験が盛り込まれて進行した。そのおかげなのか、このアルバムの収録曲がライブで演奏されることはなかった。もはやビートルズの録音物は当時の機材、そして4人という人数で再現は難しくなっていたのだ。

この曲は1966年5月9日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音が開始された。
まず、ピアノ(ポール)とドラム(リンゴ)のみで10テイク録音。
最も出来がよかったとされる第10テイクにポールによるクラヴィコード、リンゴのタンバリンをオーバーダブする。

そして1966年5月16日にポールのヴォーカルをオーバーダブ。
録音する際にテープ速度を若干遅くして録音された。

1966年5月19日。アビイ・ロード第3スタジオで間奏部分のフレンチ・ホルンをオーバーダブ。
フレンチ・ホルンをプレイしたのはアラン・シヴィル
当時フィルハーモニア管弦楽団の主席ホルン奏者だったアランは、このセッションがこの日の3つ目の仕事だった。

ビートルズはこの日、第一スタジオにて「ペイパーバック・ライター」と「レイン」のプロモーションビデオを撮影していた。

ミックス、テイク違い&リマスター

特になし

こぼれ話

  1. ポールはこの曲をスイスで休暇中に、滞在先のバスルームで書いたそうだ。(スキーに出かけてた)
    仮の題名は「Why did it Die(なぜそれは死んだのか?)」だったそうな。
  2. 1984年の映画「ヤァ!ブロードストリート」でポールは6曲のビートルズナンバーを(スタジオ作品としては)初リメイクしているが、この曲も取り上げられている。
    アレンジはアコースティック・ギターと弦楽4重奏(「イエスタデイ」と同じ)+フレンチホルンに変更されている。
    映画の中ではBBCのスタジオで歌われて、その後にすぐ「エリナー・リグビー」も演奏された。

聴き放題サービスでのビートルズの取扱状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。
公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

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