Back

Money (That's What I Want)

Money (That's What I Want)

邦題
マネー
作者
Janie Bradford / Berry Gordy(ジェイニー・ブラッドフォード/ベリー・ゴーディ)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / ポール、ジョージ
使用楽器
  • Rickenbucker 325(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gibson J-160E(George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Piano (George Martin)
  • Hand Clap

レコーディング・データ

ビートルズの英国でのオリジナルセカンドアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ 」のラストを飾るハードなナンバー。ジョンが美しいシャウトを聴かせながらリードをとり、ポールとジョージがコーラスでバックアップしている。

オリジナルはR&Bシンガー、バレット・ストロングが1959年にタムラ・レーベルからリリースしたもの。
作者の一人である、ベリー・ゴーディはタムラの創始者でもあり、後に「モータウン」と名を変える事になる。
米ビルボード、R&Bチャートでは23位まであがるヒットとなった。

最初に録音が試みられたのは1963年7月18日。
このアルバムのセッション初日にピアノのテストを交えながら、合計7テイクを録音した。

1963年7月30日にジョージ・マーティン卿のピアノを再レコーディング。
この日は14テイクまで重ねるも、未完成。

1963年9月30日、ビートルズは休暇で不在の中、マーティン卿はさらにピアノを2テイク録音。

モノラルLP用のミキシングを終えた後の1963年10月30日に再度ステレオLP用のミキシングを行っている。
(これが後述するテイク違いの原因となる。)

ン卿のピアノ)セッションにあて、最終的に第5テイクに第9テイクを重ねた物が採用された。

ミックス、テイク違い&リマスター

  1. ステレオバージョンのイントロはピアノに深くエコーがかかり、ガイドで入っているリンゴ(?)のリムショットが聞こえなくなっている。
    モノラルでは、ピアノは生音に近くなっており、「コツコツ・・・」というリムの音も聞こえる。
    おそらくこれは後でピアノを重ねるためのガイドクリックだったのだろう。
    また、ピアノの後のギターの入り方がステレオではグリッサンドを含めたワイルドな物になっているのに対して、モノラルでは小節の頭からきちんと入っている。
  2. The Beatles Anthology 1 」に1964年4月19日、ロンドンIBCスタジオで収録されたバージョンが収められている。これはテレビ番組「アラウンド・ザ・ビートルズ」のためのセッション。
  3. 2013年12月17日にiTunes Store限定で配信開始された「The Beatles Bootleg Recordings 1963」にピアノがオーバーダブされる前のテイクが収録されている。
    なので歌や演奏は最終的に発表されたものと同じである
    イントロ部分はいきなり演奏から始まっており、管理人としてはモノラルバージョンの「コツコツ」リムがそのまま入ってるものが聞きたかった・・・(笑)

こぼれ話

  1. ビートルズ内部に不協和音が鳴り響いてた1969年9月13日、ジョンはトロントで行われた“Rock'N Roll Revival”で、エリック・クラプトン、クラウス・フォアマン、アラン・ホワイトと共にこの曲を披露している。
    この映像を見た時、白い袋にくるまってモゴモゴ動いてる、オノ・ヨーコ氏に呆然とした思い出があるw
  2. この曲はスタンダードとして様々なアーティストにカバーされているが、我が日本のRCサクセションが「カバーズ」にて日本語の歌詞でカバーしているのがおもしろい。コーラスが「カネ、ねーか!」となかなかシュール。

聴き放題サービスでのビートルズの取扱状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。
公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

Copyright © beatlesdata.info All Rights Reserved.