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I Wanna Be Your Man

I Wanna Be Your Man

邦題
彼氏になりたい
作者
Lennon/McCartney(2人の共作)
リードヴォーカル / コーラス
リンゴ / ジョン、ポール
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gretch Country Gentleman(George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Hammond Organ (George Martin)
  • Tambourine (Ringo)

レコーディング・データ

ビートルズの英国でのオリジナルセカンドアルバム「ウィズ・ザ・ビートルズ 」の11曲目に収録されたアップテンポのナンバー。リンゴがリードヴォーカルを取り、ジョンとポールがコーラスを付けている。

最初に録音が試みられたのは1963年9月11日。
この日のセッションの一発目にこの曲が1テイクだけ録音されたが、翌日に持ち越す事に決定。

そして、1963年9月12日。第2~7テイクまで録音するも、この日も完成せず。

少し間を置いて、1963年9月30日。
この日、ビートルズメンバーは休暇を取ってイギリス国外にいたために、プロデューサーのジョージ・マーティン卿が編集作業を加える。(第7テイクにハモンド・オルガンをオーバーダブ。何度か録音を試みた後に、第13テイクがベストと判断された。)

そして、1963年10月3日、リンゴのパーカッションをオーバーダブした後、1963年10月23日にもオーバーダブが行われているが、この日の作業の記録はない。(サビ部分、ギターのオクターブ奏法かな?)

この日の第16テイクが最終的にアルバムに収録された。

リンゴのヴォーカルはダブルトラッキング処理されている。

ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Anthology 1 」に1964年4月19日、ロンドンIBCスタジオで収録されたバージョンが収められている。これはテレビ番組「アラウンド・ザ・ビートルズ」のためのセッション。この日は「ボーイズ」も収録されていてリンゴは2曲も歌ってるんだが、ストックホルムではリンゴが一番人気だったのだろうか・・・?
  2. The Beatles Live at BBC」にBBCセッション時のテイクが収められている。
    原曲と違い、4小節のイントロが付いている。
    特筆すべきなのは、ジョージがこのセッションでリッケンバッカーの12弦ギターを弾いている事!

こぼれ話

  1. この曲はザ・ローリング・ストーンズのセカンドシングルとしても知られている。
    ビートルズがこの曲に取りかかる前日、1963年9月10日にリハーサル中のストーンズの元に出向いたジョンとポールは、「君らにぴったりの曲があるんだ。まだ未完成だけど」と、この曲を歌って聴かせたそうである。
    (ポールはビル・ワイマン(ベース)の右利き用のベースをそのままひっくり返して弾いたそうだ・・・)
    「これはいい。俺たちのスタイルじゃないか」と喜んだストーンズの面々。
    ジョンとポールは「あ、ちょっと待ってて。残り作ってくるわwww」と部屋の隅(別室とも)に行って、あっという間にこの曲を完成させたそうである。
    当時、オリジナル曲をやらずにブルースなどのカバーをしていたストーンズは、この様子を見て刺激を受けたそうでミックとキースは曲作りを始めるきっかけになったそうだ。(ブライアン・ジョーンズは懐疑的だったが・・・)

    もっともジョンは後に「あんなの捨て曲だ。いいもんをやつらにくれてやるわけないだろ」と発言している。
    だから翌日にためしに1テイクだけ録音してリンゴに歌わせた・・・・・のか・・・・・?
  2. この曲はビートルズ来日公演でも演奏されている。

聴き放題サービスでのビートルズの取扱状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。
公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

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