ビートルズの英国での5枚目のオリジナルシングルである「抱きしめたい」のドイツ語バージョン。
これはドイツのファン(ビートルズはデビュー前にドイツ・ハンブルグに滞在してライブ活動を行っていた)のために、営業サイドが判断してリリースを決めたものである。
1964年3月5日に西ドイツでオデオン・レーベルから発売された。カップリングは「シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語)」。
各オリジナルアルバムには未収録のために、編集盤「パスト・マスターズ」に収録されている。
この曲が録音されたのは1964年1月29日。フランス・パリのEMIパテ・マルコーニ・スタジオで録音された。
この時期、ビートルズはパリで19回の公演の仕事があり、パリに滞在していた。
その時に、EMIドイツの担当者がブライアン・エプスタインに「彼らにドイツ語のレコードを作らせてほしい」とネジこんだのである。
ドイツからパリに翻訳家を派遣したりと、EMIドイツはかなり力を入れていたらしい。
ビートルズはこれを大変嫌がったそうで、約束の時間になってもスタジオに行かなかったりした。
最終的にはジョージ・マーティンがホテルに乗り込んで、彼らをスタジオに引っ張っていったそうである。
この曲に関しては先のシングルに使ったバックトラックを使って、オケを作った。
しかしシングルと全く同じ、というわけではなくギターが抜けていたりする。
彼らは11テイク録音して、第5テイクと手拍子をオーバーダブした第7テイクを編集してこの曲を完成させた。
この後に「シー・ラヴズ・ユー(ドイツ語)」を手早く録音した彼らは、余った時間を利用して
6枚目のシングル「キャント・バイ・ミー・ラヴ」をほんの1時間弱で仕上げてしまうのである。
特になし
特になし
ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)
なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。
Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。
公式サイトはこちら。
Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら。
音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。
オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。
惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。
月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。