「僕はビートルズ」と評論家の町山氏について

このまとめを見て、なんだかなあと思ったので・・・

「僕はビートルズ」について妄想し続ける
http://togetter.com/li/580906

私個人の好みで先に言ってしまうのだけれど
この町山氏は本当にビートルズファンなのか?と思ってます。
この方「僕はビートルズ」に対してはかなりご立腹なようですが
http://togetter.com/li/144187
http://togetter.com/li/207335
作品を評論する人としてはどうも底が浅い気がするのですよ。

特にこのツイート。

machi「暗殺について一切の言及がありません」との認識に「ああ、ちゃんと作品読んでないんだな」と。

最終巻、主人公達はビートルズ本人に会って
「僕たちがやってる曲は全部あなたたちがこれから書く曲なんです」
と告白する場面があるんですが、その会見の最後、部屋を出る際に
レイ(ジョン役)がジョンに対して何か言いかけます。
が、結局レイは「元気で」としか言えなかったんですけども
これって「あなたは1980年12月8日に暗殺されますよ」と伝えようとした、という描写でしょ。

その会見でジョンは
「君たちのレコードを聴いたけどありゃロックンロールのカタログだ。
オレはカタログには興味がないし過去も未来も興味がない。
興味があるのは今やりたい曲なんだ」と話しています。
(その直後に作りかけの「ラヴ・ミー・ドゥ」をポールと歌う場面があります)

曲を今まで「自分達のオリジナル」と偽って世界を欺き、
ましてや本人達をさんざんに凹ませた経緯があった上に
立ち直ってこんな前向きな発言をしているジョンに
「アンタ20年後死にますんで」って普通は言えないですよね。

私はこのマンガ、嫌いどころかビートルズ愛に溢れるがこその作品と思ってます。
しかし、視点が完全に楽器をやった事のある人間じゃないと理解できない、とも
思ってるんですよね。

最初、レイは1961年にタイムスリップした際に他の3人とは行動を別にして
オリジナル曲を書いて活動をしようとするんですが
ここでのレイの叫びに、この作品の全てが現れてる気がするのです。

「逃れようとすればするほどビートルズの呪縛からは逃れられない」

私自身もすこしギターをいじるのですけれども
ビートルズの曲って数々のマジックがあるんですよね。
ジョージのあの微妙{絶妙ではない)なタイム感のリードギターなんかは
再現しようにもとても難しいです。

他の3人のパートにもそれは同じようにあって
各自の癖、個性がとても強いスタイルでよくもまあここまでのメンツが集まったな、と。

最終巻のレイの「オレ達はビートルズじゃないって事だ」ってセリフの深さは
近づこうとして果たせず、そしてそこから逃れようとオリジナルを作っても
圧倒的なオリジナリティの前にはどうしようもない、って敗北感を肌で感じないと
「そらそやろ。当たり前やん」で終わってしまうと思うわけです。

このテーマを10巻程度の短さでうまくまとめたなあ、と私個人は思うのです。
213曲を聴き倒した自分にとって「214曲目の『ファビュラス・フォー』」は気になりますけど(笑)

でもね。
ビートルズを冒涜するような気持ちではこんなストーリーは書けないと思うんですよ私は。
好きで好きでなんとか近づこうとした人だからこそ、こんな話が出てくるんだと思います。

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