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In My Life

In My Life

邦題
イン・マイ・ライフ
作者
Lennon/McCartney(二人の共作?)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / ポール、ジョージ
使用楽器
  • Epiphone Casino (John)
  • Rickenbacker 4001 (Paul)
  • Fender Stratocaster (George)
  • Ludwig (Ringo)
  • Tambourine
  • Piano (George Martin)

レコーディング・データ

ビートルズの英国での6枚目にあたるオリジナルアルバム、「ラバー・ソウル」の11曲目に収録されたミディアムテンポのナンバー。ジョンがリード・ヴォーカルをとり、ポールとジョージがハーモニーをつけている。

昨年と同じく「1年に2枚のアルバム」のノルマをこなすべく、10月半ばからこのアルバムのセッションは開始された。 実質このアルバムは一ヶ月たらずでレコーディング~ミキシングを経て、完成させている。
しかも、セッション開始の時点では、録音できる曲のストックがなかったそうだ。
ポールはこのアルバムのセッションより、リッケンバッカー4001を使用しはじめている。

まず、1965年10月18日のセッションにて録音開始。
この時は3テイクを録音(その内2回が完全バージョン)して、第3テイクをベストとして選択。
この時点では間奏部分が空白のままになっていた。
同じ日のセッションでは「恋をするなら」のオーバーダブが行われている。

そして1965年10月22日。間奏部分のオーバーダブが行われる。
当初より、ジョージ・マーティンが何かしらの楽器を弾くことは決まっていたようで、最初の録音ではハモンド・オルガンが使用されたがこれは却下。

次にピアノに挑戦したものの、思い描いたバロック調のフレーズを弾くには難しすぎた。
そして、再生速度を半分に下げて録音して中間部分は埋まり、この曲は完成に至る。

ミックス、テイク違い&リマスター

  1. このアルバムに関しては、1987年のCD化においてもリミックスがやり直されており、またアメリカでも2種類のミックスが出回っていたり(収録曲も本国イギリスとは異なる)、本国でもカッティングレベルの違うアナログ初版の「マトリックス1」などがあって正直キリがない。
    現在、CDで出回っているミックスを下記に羅列しておく。
    • 1987年に発売されたCD(ステレオ)Voが中央に定位しているもの
    • 2009年に発売されたリマスターCD(ステレオ)基本は上記に準拠。
    • 2009年に発売された限定モノラルボックスに収められたCD(モノラル)
    • 上記のモノラル盤CDに収められたボーナストラック(ステレオ)1965年のミックス(Voが右に定位)
    • ザ・ビートルズ’65BOX」に収められたキャピトル(アメリカ)版ステレオミックス。
    • 上記に収められたキャピトル(アメリカ)版モノラルミックス。
    こんな感じで1度の音源で6回楽しめます、というかいい加減にしろコラ。

こぼれ話

  1. ジョン曰く「生まれて初めて真面目に取り組んだ曲」らしく、彼の詩にしてはめずらしく昔を振り返り懐かしみ、そして今の恋人に向けられた歌詞である。ただしジョンは「ポールと共作した」と述べているのに対して、ポールは「作曲は自分が一人でやった」と発言しており、今では真相はわからないままである。
  2. ジョージは1974年のツアーの際に、なぜかこの曲をセットリストに入れて演奏している。
    アレンジはホーンを取り入れたブラスロック風に変更されている。
    しかし、「In my Life, I Love You More」の歌詞を「In my Life,I Love God more」と変えて歌った為に観客からブーイングを浴びたらしい。
  3. ローリング・ストーン詩の「最も偉大な曲500」では23位、CBCの「50Tracks」では2位に選ばれている。その為か非常にカバーバージョンが多い曲であり、ベッド・ミドラー主演の「フォー・ザ・ボーイズ」の中で、戦場の慰問の場において兵士の前で歌われるこの曲は、屈指の名場面である。

聴き放題サービスでのビートルズの取扱状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。
公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

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