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Ticket To Ride

Ticket To Ride

邦題
涙の乗車券
作者
Lennon-McCartney(ジョンの作品)
リードヴォーカル / コーラス
ジョン / ポール
使用楽器
  • Gibson J-160E(John)
  • Höfner Bass (Paul)
  • Gretch Tennessian(George)
  • Rickenbacker 360-12 (George)
  • Epiphone Casino (Paul)
  • Ludwig (Ringo)
  • Tambourine
  • Hand Clap

レコーディング・データ

ビートルズの英国での5枚目にあたるオリジナルアルバム、そして2作目の主演映画のサウンドトラックアルバムでもある「ヘルプ! 」の7曲目に収録された、重厚なナンバーである。
作者のジョンがリード・ヴォーカルをとっており、 ポールがハーモニーをつけている。
映画ではメンバーがスキーを楽しむ場面でのBGMとして使用された。

英国での9枚目のオリジナルシングルとしてもリリースされ、イギリス、アメリカ共にチャート1位を獲得した。
カップリングはジョン作の「イエス・イット・イズ」。
このシングルは英国では1965年4月9日に発売されている。

この曲は1965年2月15日、アビイ・ロード第2スタジオにて録音された。
1965年初めての、そしてこのアルバムのセッションの1番目に取り上げられた曲である。

ビートルズはこのセッションから、4トラックレコーダーを駆使した方法を取り入れだした。
まずは1-2トラックにリハーサルを録音しておき、これをプレイバックしながら3-4トラックにリズム・トラックを録音。そして1-2トラックのリハーサルをオーバーダビング用に使うという方法である。

この曲は1トラックにドラムとベース、2トラックにリズムギターとリードギター、3トラックにジョンのヴォーカル、4トラックにタンバリン、ギター、そしてポールのコーラスという割り振りになっているという。
ベーシックトラックは第2テイクが採用されている。

サビの後とエンディングに入るギターソロはポールの手によるもの。

ミックス、テイク違い&リマスター

  1. The Beatles Anthology 2 」に1965年8月1日に行われたブラックプール、ABCシアターでのライブ演奏が収録されている。ジョージは6弦を使用。
  2. The Beatles Live at BBC」にはBBCセッションでの演奏が収められている。
    スタジオ版とほとんど変わらないが、うろ覚えの感がする仕上がりであるw
  3. 2016年9月9日発売の「ライヴ・アット・ザ・ハリウッド・ボウル 」(アナログのみで発売されていた公式ライブ盤「ザ・ビートルズ・スーパー・ライブ!」のCD化)にこの曲のライブバージョンが収録されている。
    もちろんライブではポールがリードを弾けないので、ジョージが担当する事になるんだが、12弦を選んでしまうとリードが難しくなるためなのか6弦をチョイスしている。

こぼれ話

  1. この曲は2拍3連のリズムパターンが印象的であるが、これはポールのアイデアによるもの。
    ジョンは後年、この曲を「元祖ヘヴィメタル」と言ったそうだが、リズムの重厚さを指しているのだろうか?
  2. この曲のタイトルはイギリス・ワイト島にライド(Ryde)というフェリー港があり、そのフェリー港までの切符"Ticket to Ryde"にかけた洒落だそうな。
  3. 後年、カーペンターズのデビュー曲としてこの曲がカバーされた。原曲よりかなりテンポを落としてスローなアレンジになっている。「She's Got a 」を「He's Got a」など三人称を変更している。

聴き放題サービスでのビートルズの取扱状況

Amazonプライムミュージック

ビートルズ・オリジナルアルバムはAmazonプライムの特典である「Amazon Prime Music」で「ウィズ・ザ・ビートルズ」「ビートルズ・フォー・セール」「イエロー・サブマリン」を除いて聴き放題に含まれています。(いずれも2009年リマスターのみ)

Amazonジャパンのプレスリリースはこちら。

なぜこの3つが省かれているのかが謎ですが、単体での購入もお忘れなくという事なのかも知れません。
Amazonプライムはお急ぎ便の使用や送料無料、プライムビデオなど様々な特典を含んで月間400円、年間3,900円という価格で提供されています。
ちなみにプライムビデオの方では無料のビートルズ映像作品はありませんでしたし、公式の映画やコンサートフィルムは取り扱い自体がありませんでした。
頻繁にAmazonを使う、という事であれば加入するのもよいかも知れませんがビートルズを全て楽しみたい!という方には微妙かも。

Google Play Music

Googleが提供しているGoogle Play Musicの状況はオリジナルアルバム(アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントペパーの50周年含む)は全て配信されていますが、BBCセッション、レット・イット・ビー・ネイキッドは見当たりませんね。その代わりトニー・シェリダンものやハンブルグものなど少々怪しそうな物もラインナップされてるのがちょっと面白いです。
こちらは月額980円です。
公式サイトはこちら

Spotify

Spotifyでの状況はGoogle Play Musicと同じ取り扱い状況ですが、時折広告が入ったり使用時間の制限があるものの公式アルバムの曲は全曲聴けるようになっています。
この制限を外したり、ダウンロード可能にするには月額980円の使用料が必要になります。
公式サイトはこちら

Apple Music

音楽配信サービスの大御所(笑)といえばやっぱりAppleですが、ビートルズの取り扱い状況は他よりも充実しており、BBCセッション、ネイキッド、イエロー・サブマリンソングブック、そしてなんとU.S.Albums(!)も含まれています。但しこれらは単体購入のみでしか聞けないものもあります。

オリジナルアルバム、アンソロジー3つ、ハリウッドボウル、サージェントの50周年エディションまでが聴き放題プランの中に含まれているので、ビートルズを楽しみたいのであればApple Musicが今の所最良の選択と言えるでしょう。

惜しむらくはモノラル盤の取り扱いがないところですが、AppleにはiTunes独占配信だった「The Beatles Bootleg Recordings 1963」があるのが大きいですね。
このアルバムも月額プランで聴けるものの中に入っています。

月額プランは個人では980円。ファミリープラン、1480円もありこちらはこの金額で6人までアクセス可能です。

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